銀行員が転職しようとした時、家族、とりわけ妻の反対をどう説得するかが問題となります。
もちろん親や子供の反対もあるでしょうが、奥さんにどう理解してもらうかが、転職を成功させる大きなポイントとなります。
銀行を辞めて転職するとき、どのようにして妻や家族を説得すればいいのでしょうか。
銀行からの転職を成功させるために
- 妻の反対を説得して銀行からの転職を成功させるためには?
事前に転職したいことを説明する
反対されても転職活動は始めてみる
銀行でリストラが始まる可能性を伝える
銀行を辞める前に内定を獲得する
銀行から異業種へ転職する場合、妻など家族の反対、いわゆる「嫁ブロック、家族ブロック」と呼ばれるものを乗り越える必要があります。
確かに銀行は、年収1000万以上が期待できる安定した職場というイメージがあります。
奥さんの立場からすると、
「転職なんてとんでもない。絶対反対!」
と考える気持ちも理解できます。
しかし銀行の内部は結構ドロドロとした人間関係がありますし、ノルマも厳しいです。
私の家族も銀行一家だったので、そのあたりはよくわかります。
さらに今後は、AIによる銀行員のリストラ、もっと言えば銀行自体の存在意義が問われる時代がやってくる可能性が高いです。
銀行で働いているからこそわかる、銀行の安定性の幻想が見えてきますよね。
先日放送された「ガイアの夜明け」でも、銀行員の転職についての実例が取り上げられていました。
ガイアの夜明け「金融維新!さらば銀行?」
2018年1月16日に「ガイアの夜明け」で、銀行員の転職について放送されていました。
「金融維新!さらば銀行?」
といった、現在銀行で働いている方にとっては、ちょっとショッキングな内容でしたよね。
放送では、メガバンクから小さなベンチャー企業に転職した、堤さんという方について取り上げられていました。
堤さんは、家族の反対にあって転職するのに2年間もかかってしまったようです。
銀行はどうなっていくのか?
「今と同じ銀行というのは存在しなくなる。最終的に今の形態ではない銀行が新たに誕生する。」
と堤さんはおっしゃっていましたが、確かにその可能性はあります。
仮想通貨の出現で、お金という存在そのものの価値観も変化してきています。
もちろん国によって保証された通貨は、そう簡単にはなくならないでしょう。
しかし、今後キャッシュレス社会が進んでいくのは間違いありません。
そうなると、街中にたくさんある銀行の支店自体の必要性が低下してきます。
支店数が減るということは、銀行員の数も減るということです。
このように、銀行員の絶対数は減ってくるはずです。
絶対数が減ると、多くのリストラが行われることは確実です。
ここ数年、銀行の稼ぎ頭だったカードローン部門が、多重債務者問題による自主規制により、今後は以前ほどの収益が見込めません。
投信の販売などの手数料収益も、競争がより一層激しくなってくるでしょう。
こう考えると、銀行の未来は正直明るくないです。
定期的に巻き起こるリーマンショックのような大波が来た時、いくつかの銀行が倒産、もしくは合併しなければ生き残れなくなると私は思っています。
たぶん勘のいい銀行員の方も、今後の銀行という存在自体の先行きに不安を抱いていることでしょう。
そこで銀行を辞めて転職を考える堤さんのような方が増えているのですが、妻などの家族の反対を説得するのはかなり骨の折れる作業となります。
ではどのようにして転職することを説明し、説得して「嫁ブロック」を解除すればいいのでしょうか。
転職に反対の妻の説得方法
- 妻の反対を説得して銀行からの転職を成功させるためには?
事前に転職したいことを説明する
反対されても転職活動は始めてみる
銀行でリストラが始まる可能性を伝える
銀行を辞める前に内定を獲得する
事前に転職したいことを説明する
妻に内緒で転職活動をして、内定をもらってから妻に銀行を辞めることを打ち明ける方がいます。
それはやめておいたほうがいいです。
奥さんがぶちぎれてしまって、最悪は離婚という話になる可能性があります。
この時点では、銀行員を辞めて転職するということより、秘密にされていたことへの怒りが強くなってしまいます。
「反対されるのがわかっていたから黙っていた」
という気持ちもよくわかりますが、事前に「銀行を辞めたいこと」をきちんと説明しておきましょう。
掛け違ったボタンはなかなか元に戻せないので、スタート地点を間違えないようにしたいです。
反対されても転職活動は始めてみる
今は景気が回復してきて、転職も売り手市場となっています。
転職をするには絶好の時期なのですね。
いつか銀行を辞めて転職する気があるのなら、今このチャンスを逃したくはないです。
奥さんの反対にあっても、
「銀行を辞めるかどうかは別にして、とりあえず転職活動だけはさせてほしい」
という妥協点で説得してください。
「辞めるかどうかは内定をもらってから決めるから」
という理由なら、奥さんの理解を得ることができる可能性が高いです。
奥さんの許しを待っていたら、景気が悪くなって売り手市場ではなくってしまうかもしれません。
とにかく転職市場が活況な今こそ、転職活動を始めたいです。
銀行でリストラが始まる可能性を伝える
奥さんが銀行を退職して転職することに反対する大きな理由は、安定した収入がなくなる可能性があることでしょう。
今後は銀行でAI化が進み、行員のリストラが加速するということを奥さんに伝えましょう。
銀行は安定した職場ではなくなる、ということを理解してもらうのですね。
AI化により銀行でリストラが始まるという新聞記事などは、今後もたくさんでてくるでしょう。
奥さんの頭の中にある「銀行=安定した職場」というイメージを、できるだけなくす努力をしてください。
しっかりとした企業の内定を獲得する
先に述べたように、転職活動をすることを先に認めてもらい、しっかりとした企業の内定を獲得しましょう。
しっかりとした企業という言葉はあいまいなものですが、名前が知られた有名企業なら奥さんも銀行を辞めることを認めてくれる可能性は高いです。
最終的には、安定した収入がなくなることが奥さんの不安の源なので、その不安がない企業への転職ならばOKになるのですね。
もし内定獲得先の企業が有名でなかったら、どうすればいいのでしょうか。
そこは腕の見せ所です。
転職先の企業のいいところを、奥さんにしっかりとプレゼンしてアピールしましょう。
これまでの銀行生活で培ってきた能力を十分に発揮してください。
まず銀行を辞めるのはNG
内定を獲得する前に、銀行を辞めてしまうことはダメです。
銀行を辞めてからの転職活動は、無職になる期間があるので、奥さんの理解を得ることが難しくなります。
銀行で働きながら転職活動をするということが、妻や家族を説得するマストの条件になりますよね。
「働きながら転職活動なんて忙しくて無理だよ」
と考える方が多いようですが、そんなことはありません。
転職エージェントを活用すれば、十分に働きながらの転職活動が可能です。
転職エージェントに手続きを代行してもらう
銀行員として働いていたスキルがあれば、転職エージェントを利用して転職活動をすることが、転職を成功させる一番いい方法です。
エージェントが持っている非公開求人を勧めてくれるでしょう。
また書類作成も手伝ってくれますし、応募手続きの代行もしてくれます。
面接の日取りなどの日程調整もしてくれます。
面接を夜間や土日にしてもらうことも十分に可能です。
転職エージェントを活用して、先に内定を獲得したのち、しっかりと妻を説得して転職を成功させましょう。