「上司のパワハラで精神的に追いつめられて休職して結局は退職へ・・・」
上司に責任を擦り付けられたり、暴言を受けたりとパワハラの毎日が続くと、ストレスからうつ病などの精神的な病気を発症してしまうことはよくあります。
そんなときは傷病手当金などを有効に利用して、体調の回復に努めましょう。
今回体験談を寄せてくれたNさんは、パワハラのストレスで休職から退職へと追い込まれてしまいました。
しかし今は傷病手当金をもらいながら体調回復に成功して、新しい第二の人生を歩み始めているようです。
それではそんなNさんが、パワハラで会社を休職・退職して傷病手当金をもらいながら体調回復ができた体験談についてご覧ください。
パワハラで会社を休職・退職して傷病手当金をもらいながら体調回復ができた体験談
- 新卒入社した会社で販売員として働き始める
- 残業とパワハラのストレスから休職へ
- 本当に辞めてよかったと今は感じています
- 傷病手当金でしばらくはのんびりと過ごす
- 体調を崩しては元も子もないです
新卒入社した会社で販売員として働き始める
25歳の女性、Nといいます。
私はブラック企業に新入社員として、新卒で入社しました。
入社した会社では、販売員として勤務しておりました。
入ってから3ヶ月は、レジやサービスカウンターの担当、その後は売場の担当者として配属されました。
その店舗は、全国にいくつか展開されている中でも売上がトップクラスで、平日も休日も接客対応に追われる日々でした。
そのため平日でも、日常の業務、売場変更や発注業務等は業務時間内に到底終わりませんでした。
朝からの出勤であっても、帰宅時間が夜遅くになってしまうこともしばしばありました。
残業とパワハラのストレスから休職へ
売場に配属されてから、残業は当たり前でした。
さらに、私の直属の上司は半年ほどで3人変わり、その大半の上司は新入社員である私に責任を押し付けるような人格の人間ばかりでした。
私が入社してから8ヶ月ほど経って、売り場のリニューアルを経験しました。
営業しながらのリニューアルで、他店舗からの応援も受けつつ大胆な売場変更を行っていました。
しかし上層部の意見はコロコロ変わり、その度に店舗の人間は変更修正に追われました。
その頃から休日は寝たきりの状態で、辛うじて仕事場にだけは行っているといった状況でした。
そんな状況の中、明日から2年目というときに、「まだまだ社員として成ってない」とお叱りを受けました。
精神状態が安定していない中で接客サービスを優先してきた私は、とうとう使い者にならなくなっていきます。
加えて、上司からのパワハラも始まりました。
残業時間が少ない、業務が滞っているなど、弱ったのを察してかどうかは分かりませんが、言葉の暴力が増えました。
その後すぐ休職し、3ヶ月後そのまま退職。
休職中には会社側から「どうすればいいか」とさんざん脅され、それがストレスで退職しました。
本当に辞めてよかったと今は感じています
退職してから1年半ほどは燃え尽き症候群のような形で、何をするにも無気力になってしまいました。
人と会う機会があっても、ずっと人間不信の状態でした。
会社を辞めてしまった焦りと、すぐに働きたいという思いに、なかなかやる気を出すことができませんでした。
全てマイナス思考に考え、そのストレスに押し潰されそうになっていました。
ですが、そこから半年ほど経ってようやく本来の自分を取り戻し、多少のストレスにも耐えられるようになりました。
今は本当に辞めてよかったと、新しい第二の人生を歩み始めています。
傷病手当金でしばらくはのんびりと過ごす
転職活動はしていません。
実家に甘えていたというのと、傷病手当金というのを受け取っていたため、1年半はのんびり過ごしてしまいました。
体調が寛解しつつあり、貯まっていたお金で海外に1週間留学に行きました。
それはとてもいい経験で、独身で、社会人ではない今しかできないことをやろうという前向きな気持ちになっています。
今後もアルバイトをしながら、海外旅行に行ったり、今までやったことのないアルバイトに挑戦してみようと思っています。
体調を崩しては元も子もないです
私は仕事よりも体が一番大事だと思います。
自分が体調不良のときは、具合が悪いことにすら気付きません。
「何としても仕事をしなければ」と無理にでも自分の身体を酷使していきます。
家族や友人から「体調が悪そうだ」と言われたら、それを素直に聞き入れて休職や転職を検討するべきだと思います。
とにかく、体調に変化が現れた場合はその状況から抜け出して、冷静に自分を見直すことが最優先だと思います。
金銭面の不安もあるかとは思いますが、体調を崩しては元も子もないということを覚えておいてください。
管理人の一言
新卒入社した会社がブラック企業だと、ものすごく大変ですよね。
今回体験談を寄せてくれたNさんの場合、新入社員であるNさんに責任を押し付けるような人格の上司ばかりという不運も重なって、ストレスから休職から退職へと追い込まれてしまいました。
ストレスが積み重なると、体のどこかに不調が現れてきます。
精神的に追い詰められて、うつ病を発症してしまうケースはとても多いです。
もしうつ病の症状が自分で感じられたり、家族や友人から体調について指摘されたら、まずは病院で受診してみることをおすすめします。
うつ病で会社に出社できないと意志に判断されれば、Nさんのように傷病手当金を支給してもらうことも可能になります。
傷病手当金とは
傷病手当金とは、健康保険などの被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給される保障制度です。
傷病手当金の支給条件
傷病手当金の支給条件は、
- (1)業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること。
- (2)仕事に就くことができないこと。
- (3)連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと。
- (4)休業した期間について給与の支払いがないこと。
となっています。
傷病手当金が支給される期間は、支給開始した日から最長1年6ヵ月となっており、給与の2/3の額が支給されます。
もし会社に出勤できないほどの病気になってしまったときは、会社を休職して傷病手当金をぜひ支給してもらいましょう。
傷病手当金を支給してもらっているなら、まずは体調の回復に専念することができます。
会社に使い捨てにされることなく、まずは傷病手当金などのいろいろな制度を利用してくださいね。