「給料が遅延・遅配しているけど、うちの会社大丈夫なのかな・・・?」
はっきりといいます。給料遅延・給料遅配は倒産の前兆です。
「1週間の遅れぐらいだったら大丈夫でしょ」
こんな風にのんきに構えていると、いきなり倒産したり、社長が夜逃げしてしまいますよ。
もし「すまないけど1週間だけ給料を待ってくれないか?」などと社長に言われたら、すぐに転職活動を始めるべきです。
給料遅延は倒産の前兆!転職活動をすぐに始めるべき!
- 給料遅延はなぜ倒産の前兆なのか?
- すぐに転職活動を始めるべき理由とは?
給料遅延はなぜ倒産の前兆なのか?
会社を経営していくには、資金が必要となります。
その資金繰りがうまくいかずに自転車操業の状態になると、社員の給料すら支払うことができなくなってきます。
給料遅延は最終手段
社員の給料が遅延するということは、
「給料を支払う資金すらない」
ということです。
それほどまでに資金繰りが悪化してしまうと、何かのきっかけでいつ倒産しても不思議ではない危機的状況といえます。
大手企業なら給料の遅延・遅配の前に、リストラなどの人員削減を行って会社を立て直そうとします。
しかし中小企業の場合、簡単にリストラすらできません。
例えば薄利多売の仕事が多い中小企業などは、社員が抜けるとそれだけで会社にとって大きなダメージになってしまうからです。
忙しいけれど儲からないという、会社にとってかなりヤバい状況もあるのですね。
単純に、社員が一人抜けると会社が成り立たない零細企業は実際に多いです。
正直なところ、給料遅延の状況から会社を立て直すのは相当難しいです。
給料遅延・給料遅配は、もう倒産へのカウントダウンといっても、あながち間違いではないでしょう。
タダ働きになる可能性もあることを認識する
皆さんは何のために仕事をしていますか?
もちろん「お金を稼ぐため」ですよね。
しかし給料を遅延する会社で働くことは、タダ働きになってしまう恐れがあることを認識してください。
給料遅延に慣れてしまう怖さ
「1週間だけ給料を待ってくれ」
最初は「この会社大丈夫なのか?」と不安になりますが、1週間後にきちんと支払われると「ほッ」と一安心します。
そしてこのような遅配が何度か続いた時、「まあ、支払われるから大丈夫だろ」と謎の安心感が生まれてきます。
人間は、環境に慣れることが非常に上手です。
遅配が続いても給料が支払われていさえすれば、そこに大きな危機感は生まれてきません。
しかし遅配が続いているうちに、会社の資金繰りはどんどんと悪化しているはずです。
そしていつの日か「会社の倒産」という最悪の事態が、突然現れてしまうのですね。
まずは「給料遅延はかなりヤバい状況」ということを、しっかりと認識しておく必要があるということです。
最終的に給料未払いでタダ働きとならないように、しっかりと身の振り方を考えておきましょう。
給料カットも危ない兆候
社長に呼び出されて、給料のカットやボーナスのカットを言い渡された時、それもかなり危ない兆候と言えるでしょう。
給料のカットやボーナスのカットなど人件費の削減は、会社にとっては資金繰りのための最終手段になります。
社員からの不満は高まりますし、モチベーションも低くなるでしょう。
それら社員の不満を考えてもカットしなければ、会社が立ち行かなくなってしまっているということです。
給料の遅延・遅配だけでなく、給料のカットやボーナスのカットなども危険な兆候の一つとして覚えておきましょう。
給料遅延があったらすぐに転職活動を始めましょう
給料遅延があったら、すぐに転職活動を始めるべきです。
もちろんすぐにすべての会社が倒産するというわけではありませんが、いついきなり倒産してもおかしくはありません。
給料遅延が続き、結局未払いのまま倒産してしまったということはよく聞く話です。
国による「未払い賃金立て替払い制度」といった未払い給料の補償制度もあるのですが、証明するための手続きが非常に面倒で、自分一人で制度を利用するのは難しいです。
未払賃金立替払制度の内容
未払賃金の立替払制度は、企業が「倒産」したために、賃金が支払われないまま退職した労働者に対して、その未払賃金の一定範囲について労働者健康福祉機構が事業主に代わって支払う制度です。引用元: 未払賃金立替払制度
それならば、給料遅延があった時点で早目に転職活動を始めて新しい会社で働いたほうがいいですよね。
特に現在家庭がある方、これから家庭を持とうとしている方にとって、給料の未払いは死活問題となります。
給料がないと、家族を養っていくことができなくなってしまいますからね。
もし給料の遅延・遅配があったなら、一日も早くタダ働きのリスクのある状況から抜け出すための行動を起こしてください。
スマホで簡単に転職活動は始めることができます
転職活動と言えばハローワークが思い浮かびますが、今はスマホで簡単に転職活動ができる時代になりました。
リクルートグループの「リクナビNEXT」などの転職サイトは、スマホで登録をしてスマホで求人先に応募を完了することができます。
まずは転職サイトに登録をして(もちろん無料です)、いろいろな求人情報を見ることから始めましょう。
いきなり今の会社を辞めてから転職活動を始める必要はありません。
まずは今の会社で働きながら、同時に転職活動を開始しましょう。
そうすれば、倒産へのリスクヘッジができますからね。
まずは自分のことを一番に考えましょう
会社で働いていると、仲間意識が大きくなることがあります。
会社に親しみを感じたり、社長や同僚に情が入ってしまうことももちろんあるでしょう。
しかし給料の遅延・遅配があったなら、まずは自分のことを一番に考えたほうが絶対にいいです。
給料の遅延・遅配は、社員よりも会社を優先した結果です。
同じように、皆さんもまずは会社よりも自分を優先しましょう。
最終的に自分を守れるのは自分だけです。
早目に転職活動を始めて、自分自身を守ってあげてくださいね。