転職先を見つけるよりも先に退職した場合、失業保険（失業給付金）をもらうことができます。
失業保険は、自己都合退職と会社都合退職によっていつからもらえるかが違ってくるので注意が必要です。
退職後転職までどのように失業保険をもらうと得なのかを見ていきましょう。
失業保険はすぐにはもらえない
転職先が決まっている場合は関係ありませんが、転職先が決まらないうちに退職した場合は、失業保険（失業給付金）が当面の間の収入源となります。
しかし自己都合退職の場合は、すぐに支給されるわけではありません。
ではいつから失業保険がもらえるのでしょうか。
自己都合退職の場合
待機期間と給付制限期間が必要です。
「ハローワークに行き受給資格者であることを確認してからの1週間（待機期間）＋3か月（給付制限期間）」
確認して3ヶ月と1週間後から失業保険が受け取れます。（会社の倒産・病気・出産・介護などやむをえない理由で退職した「特定理由離職者」の場合は、会社都合退職と同じ条件で扱われることがあります。）
会社都合退職の場合
待機期間のみ必要です。
「ハローワークに行き受給資格者であることを確認してからの1週間（待機期間）」
確認して1週間後から失業保険が受け取れます。
このように自己都合退職の場合は、3か月以上後からしか失業保険がもらえないので注意が必要です。
アルバイトもできないの？
失業中にアルバイトをして少しでもお金を稼ごうと考える方は多いでしょう。
そもそも失業保険の給付中や給付制限期間、待期期間にアルバイトをしてもいいのでしょうか。
アルバイトは可能、ただ条件あり
結論から申し上げますと、アルバイトをすることは可能です。
ただいろいろな条件や制約があることも事実です。
例えば、アルバイトをしていることをハローワークに申告する必要があります。
失業保険の給付額が減額されることもあります。
またアルバイト先で雇用保険に入ってしまったり、長時間の労働だとみなされた場合は就職したと判断されてしまうこともあります。
就職したと判断される条件ですが、各ハローワークの裁量に任されている部分があるため、アルバイトをする場合には事前にハローワークに問い合わせておいたほうが良いでしょう。
このように、アルバイトをすることは可能ですが、いろいろと条件や制限がついてしまうのですね。
転職・再就職をすることでもらえるお金
就業促進手当を受給する
また受給期間中に再就職が決まった場合、所定給付日数の残日数に応じて
「再就職手当」
「就業促進定着手当」
「就業手当」
などの就業促進手当を受け取る事が出来る場合があります。（以前は早期再就職支援金もありましたが、現在は再就職手当にまとめられています）
「再就職手当」「就業促進定着手当」「就業手当」は、転職先・再就職先が見つかった時にもらえるお金なので、失業者にはありがたい手当となります。
会社を退職して、失業保険でしばらくは暮らそうと考える方いるようですが、正直なところそれはお勧めできません。
出来れば早く転職先を見つけて再就職をしたほうがいいです。
ブランク期間が長くなると不利になる
一般に無職の期間、いわゆる仕事のブランク期間が長くなると転職には不利になると考えられています。
もちろん病気などの理由があればそれほど問題にはならないのですが、ブランク期間はできるだけ短くしたほうがいいです。
早く転職先が決まれば失業保険の給付はもらえない、もしくは少なくなってしまいますが、代わりに「再就職手当」などの就業促進手当をもらうことはできます。
失業保険をあてにしすぎることなく、できるだけ早く転職を成功させてえ就業促進手当をもらいましょう。
再就職手当など就業促進手当をもらう条件
再就職手当など就業促進手当を受給してもらうにはいくつかの条件があります。
特に再就職手当を受給してもらう方は多いので、よく覚えておきましょう。
再就職手当は、失業保険の支給日数が所定給付日数の3分の1以上を残して再就職した場合に受給される手当になります。
早く就職すればするほどお得な手当てなので、失業保険をあてにするよりも、できるだけ早く転職先・再就職先を見つけたほうがいいということですね。
ただ再就職手当をもらうための大きな注意点が一つあります。
再就職手当の注意点
再就職手当もらうためにはいろいろな条件があります。（詳しくはこちらのハローワークのサイトへ）
この条件の中でも
「離職理由による給付制限を受けた場合は、待機満了日後1か月間については、ハローワーク等または許可・届け出のある職業紹介事業者の紹介により就職したもの」
という項目には注意が必要となります。
給付制限期間の最初の1ヶ月に転職・再就職が決まった場合、ハローワークか許可・届け出のある職業紹介事業者の紹介での就職でないと再就職手当がもらえないということです。
実際のところ、転職先探しはハローワークだけでなく転職サイトも併用しますよね。
転職サイトの利用で転職先や再就職先が決まった時は、再就職手当がもらえない可能性があるということです。
では再就職手当がもらえる転職サイトには何があるでしょうか。
再就職手当がもらえる転職サイト
転職サイトといえば、まずリクナビネクストが思い浮かびますよね。
ただリクナビネクストで転職先が決まっても再就職手当がもらえません。
ではどうしたらいいのかというと、転職エージェントを利用すればいいのです。
単純な転職サイトでは再就職手当はもらえないが、転職エージェントを利用すれば基本的にもらうことができます。
例えば、大手のリクルートエージェントで転職・再就職が決まった場合、再就職手当をもらうことができるのですね。
退職後に転職活動をする場合、リクルートエージェントも利用して、再就職手当をもらってくださいね。
リクルートエージェントは、無料で登録できますのでぜひ利用してください。
利用しないと数十万円を損することにもなりますからね。
