「派遣って結局は使い捨てにされてしまうの?」

ブラック企業では、安い給料で雇止めも簡単にできる派遣社員をよく利用します。

またブラック企業では、会社の利益のために派遣社員をこき使います。

47歳女性のMさんは、派遣先のブラック企業で月150時間の残業をさせられていました。

過労死の残業時間(過労死ライン)は月80時間と考えられているので、月150時間の残業は命を削りながら仕事をしているといっても過言ではないでしょう。

月150時間の残業を課せられたMさんが、ブラック企業の派遣を辞めた理由を見ていきましょう。

ブラックな物流関連企業の派遣を辞めた理由

  • 指定業務外の仕事がどんどん増えていく
  • 月間残業時間が150時間
  • 派遣を使い捨てにするブラック企業に注意
  • 転職活動は早めに開始しましょう

指定業務外の仕事がどんどん増えていく

47歳女性のMと申します。

25歳の時に物流関連企業の派遣で就労していた時、ブラック企業の経験をしています。

仕事を始めて1週間くらいで、その企業がブラックではないかと疑問を持ち始めました。

ブラック企業だと疑問を持ち始めたきっかけは、当初の派遣契約で決まっていた時間を大幅に超えた残業をさせられたことからです。

またそのほかにも、指定業務外の仕事がどんどん増えていったので、この会社はブラック企業なんだと気が付きました。

私は伝票作成が主な仕事でしたが、少人数でとんでもない量の処理をしなければいけませんでした。

伝票作成以外にも発着確認などの連絡、書類作成などの仕事が増えいき、とても忙しい毎日でした。

伝票作成でも所定時間内に終了するのは無理だったので、かなりの残業をしていました。

月間残業時間が150時間

当時の私の残業時間数は、月間で150時間超となっていました。

今の世間の感覚はわかりませんが、私の中ではかなり過酷な毎日を過ごしていました。

勤務時間は9時から18時までの契約なので、月間の正規の労働時間数は出勤25日として200時間です。

残業時間が150時間ということは、1日平均6時間くらいは残業していた感じです。

1日平均6時間の残業は、とても耐えられるものではありませんでした。

間に派遣会社が入っているので残業代の支払いは行われましたが、心身ともに疲弊していったのが退職の理由です。

帰宅する気力もなく、会社の事務所に寝泊まりしたいほど疲れていました。

退職の申し出をしたときは、「代わりの人が見つかるまで」と引き止められました。

しかし労働時間数の多さを指摘して、必要があれば監督官庁に申し出ると話して早期退職を許可してもらいました。

派遣を使い捨てにするブラック企業に注意

少数精鋭とはいい言葉ですが、それだけ1人のこなす仕事量は多くなります。

残業代を支払っていればいいというものではなく、長く働くために必要なことも理解してほしいと感じました。

もちろん、派遣社員を使っている時点で使い捨ての気配は感じていました。

正社員で残業代の支払いもなく、長時間残業をする人たちより恵まれていたかもしれませんが、とても過酷な労働環境です。

また派遣の場合、正社員からのパワハラには対抗する手段はありません。

定時で帰宅している正社員もいるのに、その分を派遣社員がする状況に理不尽を感じました。

転職活動は早めに開始しましょう

ブラック企業というのは、一過性の状況ではなく、根本的にブラックな社風を持った企業のことです。

いつか変わるかもしれないという希望が、一切持てないものだと思った方がいいかもしれません。

ただ収入が途切れると生活面が不安になるので、会社にわからないように転職活動を始めた方がいいと思います。

転職先に対しても厳しい目を持ってしまうので、見つけるのに時間がかかってしまいます。

早めに取り掛かることで、本当に安心して働ける企業を見つけられると今でも思っています。

精神的にも肉体的にも疲れているときは、 精力的な転職活動が難しくなりますから、余力を持って転職の検討をした方がいいです。

管理人の一言

派遣社員を使い捨てにしようとするブラック企業は多いですよね。

Mさんの場合、月150時間といった過労死ラインをはるかに超える残業をさせるブラック企業で働いていました。

派遣社員が雇止めにされる「2018年問題」が問題になっていますが、これも派遣を使い捨てにするブラック企業の問題点の一つになります。

安い賃金で働かせるだけ働かせて、用済みになったら「ポイッ」と捨ててしまうのですね。

そう考えると、やはり派遣社員よりも正社員として就職をしたほうが、何かとメリットが多いのは確かです。

今は景気が回復してきて、日本全体で人手不足の状況となっています。

もし今派遣社員として働いているのなら、正社員として転職することを考えてはいかがでしょうか。

転職市場では、2018年現在2倍前後の有効求人倍率となっています。

じっくりと腰を据えて本気で転職活動をすれば、正社員として就職することはそれほど難しいわけではありません。

派遣として働きながらでも、転職活動をすることは可能です。

Mさんがおっしゃるように、会社で勤務しながら早目に転職活動をすれば、本当に安心して働ける企業を見つけることができるでしょう。

  • 「同じ仕事をしているのに正社員よりも給料が安い」
  • 「長時間の残業をさせられる」
  • 「福利厚生の面で恵まれていない」
  • 「将来が不安」

 
こんな不満があるときは、正社員としての就職を目指しましょう。

景気が悪くなると正社員としての就職が難しくなってしまうので、今のこのチャンスを逃さないようにしてください。

派遣社員として働きながらでも、転職活動をすることは可能です。

Mさんがおっしゃるように、無職になって収入が途切れると生活面が不安になってしまいます。

いきなり会社を辞めるのではなく、会社にわからないように転職活動を始めた方がいいです。

今はスマホで簡単に転職活動ができる時代です。

使い捨てにされてしまう前に、転職活動を始めてくださいね。

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