「調理師だけど、長時間労働がきつい。もちろん残業代も出ない・・・。」

外食産業は長時間労働が常習化しており、離職率も非常に高い業界になっています。

残業代がもらえるのならまだしも、タイムカードを押させてから残業をさせる悪質なブラック企業も存在しています。

今回体験談を寄せてくれたYさんは、そんなブラック企業のレストランで長時間労働を強いられていました。

そんなYさんが、サービス残業当たり前のブラック企業の調理師を辞めた体験談をご覧ください。

サービス残業当たり前のブラック企業の調理師を辞めた体験談

  • 調理師としてレストランに就職
  • タイムカード打刻後に残業
  • レストランを辞めてアルバイトとして働き始める
  • ブラック企業だと気付いたら辞めましょう

 

調理師としてレストランに就職

30歳の女性、Yといいます。

私は20歳の時に、料理人としての会社(レストラン)に入りました。

調理学校を卒業し、新卒としてそのレストランに就職をしました。

勤務時間はかなり長く、朝の8時から夜の11時頃までの長時間労働をしていました。

主な仕事は、レストランでしたので仕込みからランチ営業、ディナー営業をして片付けて終わりです。

その会社に入った理由は、「個人店で働くよりも大きな会社の方が勤務体系がしっかりしてる」と思ったからです。

けれどその期待は裏切られ、勤務体系はサービス残業が当たり前のひどい世界でした。

若い頃は長時間労働が当たり前で、調理師というものはそういうものだと思っていました。

しかし25歳を過ぎても給料は上がらないですし、遊ぶ時間も余裕もなく、「同世代は確実にもっといい生活をしてるのに」と虚しくなり、「ちょっとおかしいのではないか」と思いました。

タイムカード打刻後に残業

今思えば入社したときから、もともとそのレストランはブラック企業でした。

でも当時は調理師というものはそれが当たり前で、大変な職業という先入観もあったので気づかなかったのです。

毎日の早出にサービス残業は当たり前でした。

パワハラとかは感じませんでしたが、とにかく勤務時間が長かったです。

タイムカードなんてあってないようなもので、まったく無意味でした。

残業が長いといけないので、タイムカードを早めにきってそのあと仕事を続けるということをしていました。

体力的にも辛くなってきますし、頑張っても給料は人並み以下で、精神的にも疲れていきました。

もちろんモチベーションなんてものはあがりません。

精神的に限界だったので、思いきって辞めようと退職を申し出ました。

「海外に行きたい」とうその退職理由を言ったので、特に引き止められることはなく、すんなりとはやめることができました。

レストランを辞めてアルバイトとして働き始める

退職してしばらくは、有給休暇を消化して休みました。

勤務していたときは有給休暇を全く取れなかったというか、取らないのが暗黙のルールみたいなところがあったので心配していましたが、幸い取得できたのでよかったです。

ずっと働きづめだったので、気分転換をしたのちに前から誘われていたレストランにアルバイトとして入りました。

正直アルバイトの方が効率よく稼げるのと、また同じようなことになりたくないという思いから、最初から正社員で働こうとは思いませんでした。

まずはアルバイトをして、見極めてから正社員でと考えるようになりました。

調理師は腕さえあれば、アルバイトから正社員になることも難しくないですからね。

やはりアルバイトで働くのは、気分的にはだいぶ楽です。

自分が働く会社が、どんな会社なのかを見極めることは大事なのだと学びました。

ブラック企業だと気付いたら辞めましょう

私がそのレストランで働いているときには、ブラック企業という言葉はあまり耳にしませんでした。

今ほどメディアでも、ブラック企業が取り上げられていませんでした。

なので若かったこともあり、なんの疑問も持たずに悪い労働環境の中で働いていました。

もし今働いている会社がブラック企業ではないのかと疑問を持っているのなら、転職も視野にいれるといいと思います。

どうしてもその会社でやりたいことがあり、やりがいを感じているのであればいいのですが、そうではない場合は早めに辞めた方が転職もスムーズです。

私自身はブラック企業だと気づかずに働いていたので、辞めるのが遅れてしまいました。

正直なところ、もう少し早く辞めておけばよかったと後悔しています。

もしブラック企業で働いていて、体調を壊すようであれは一刻も早くやめるべきです。

自分の体を壊してまでやる仕事はどうかと思います。

会社は人が一人いなくなってもまわります。

一歩を踏み出す勇気を持ちましょう。

管理人の一言

外食業界は、ブラック企業が珍しくない世界です。

むしろブラック企業のほうが多いといったほうがいいのかもしれません。

レストランなどの外食産業で利益を上げるには、従業員に支払う賃金をカットすることが一番手っ取り早いのですね。

その賃金カットの方法として、残業代を支払わないサービス残業をさせるということが頻繁に行われています。

サービス残業をさせることで、実質従業員にただ働きをさせることができてしまいます。

本来従業員がもらうべきお金を、会社がだまし取っているのですね。

Yさんが調理師として新卒で入社したレストランも、タイムカードを打刻した後に残業をさせるという確信犯的なブラック企業です。

タイムカードを押させた後に残業をさせるのは、はっきり言って違法です。

こんなブラック企業で働き続けても、心身が疲労していくばかりですよね。

調理師としての技術があるのなら、こんなブラック企業は早く辞めて、より良い職場を見つけたほうがいいでしょう。

Yさんのように、まずはアルバイトとして働いて、その後正社員になるというのも一つの方法ですね。

外食産業は、調理師・スタッフともに人手不足の状態が続いています。

ブラック企業は早く抜け出して、より良い環境で働いてくださいね。

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