「ブラックな歯科医院を辞めたい・・・」

今回体験談を寄せてくれたMさんは、未経験の歯科助手として歯科医院で働き始めました。

始めは未経験の自分を正社員として雇ってくれた感謝の気持ちから、やる気に満ち溢れていたそうです。

しかしそこは、法律違反が当たり前の完全なブラック歯科医院だったのです。

もちろん労働条件も求人票と全く違う、詐欺といってもいいほどのブラック歯科医院でした。

そんなところに就職してしまったMさんが、2週間でブラック歯科医院を辞めた体験談をご覧ください。

2週間でブラック歯科医院を辞めた体験談

  • ブラックな歯科医院に歯科助手として転職
  • 求人票は嘘だらけ
  • 退職を告げると脅迫まがいの引き止めが
  • すべてから解放された気持ちに
  • ブラック企業は一刻も早く辞めるべき

 

ブラックな歯科医院に歯科助手として転職

26歳の女性、Mといいます。

大学を卒業後、専門職の正社員として働き始めた私でしたが、24歳の時に社長の退任を機に転職することを決意しました。

当時の私が転職先に決めたのは「某歯科医院」でした。

歯科助手としてスキルを身につけたいと思う気持ちからこの職場を選びました。

歯科助手としての主な仕事は、電話対応・お会計・患者様の案内・歯科医師の補助などです。

「完全未経験にも関わらず採用された!」と、とても嬉しかったことを今でも覚えています。

「一日も早く仕事を覚えて採用してくれた院長に恩返しをしよう」と、当時の私は意気込んでいたのです。

しかしいざ働き始めてみると、この職場のあらゆる問題点がわずか2日目にして見つかるようになりました・・・。

求人票は嘘だらけ

勤務初日のことです。

院長から、働くにあたっての確認事項や注意事項を説明されました。

内容は

1.「正社員としての採用だが、3ヶ月間はアルバイト。保険関係は1年間未加入となるので、各自国民健康保険に加入するように」

2.「求人票にあった駐車場完備は誤表記。これから有料の駐車場を探すので、3ヶ月程は電車通勤をしてくれ」

3.「シフトは8時間勤務の予定だったが、人が足りないためしばらく12時間労働で頼む。残業代は出せないが、お昼代は負担する」

など、常識では考えられない、まるで詐欺のような内容でした。

仕事内容も

「保育士であると偽って子供を預かる」
「衛生士ではないのに口腔内の処置をする」
「未洗浄の器具を滅菌済みの袋に入れて再利用する」

など法律すれすれのものばかり。

私はすぐに、体力的にも精神的にも追いつめられていきました。

退職を告げると脅迫まがいの引き止めが

とてもこんな歯科医院で働き続けることはできなかったので、退職を決意しました。

退職を決意したのは、こんな職場で働いている自分が情けなく、最低な人間だと感じるようになったからです。

働き始めてから約2週間後の夜、私は意を決して院長に退職の旨を伝えました。

すると院長からは

「君を採用したことで落ちた人間はたくさんいる。そもそもこんなに早く辞めるなんて非常識だ。穏便に済ませたいが、そちらの出方によっては訴える」

と脅迫まがいなことをいわれました。

それを聞いた瞬間、私は一刻も早くここを辞めたいという気持ちが強くなりました。

次の日の朝職場に電話をし、退職届を郵送すること、2週間分の給料はいらないことを伝えました。

その後院長からは何度かメールなどで連絡がきましたが、一度も出ていません。

少し怖かったので弁護士の方にも相談したのですが、「その職場と院長は問題だらけのため、あちらも言い分を聞く必要は全くない」といわれ、安心しました。

すべてから解放された気持ちに

そのブラック歯科医院を辞めた後は、本当にすがすがしく、全てのことから解放されたような気持ちでした。

退職の意思を伝えるまでは色々と悩みましたが、間違いなく辞めて良かったといえる職場だったと思います。

あのままぐずぐずと時間ばかり経っていたら、心も体も壊れていたと思います。

現在私は派遣社員として、しっかりとした職場で働いています。

短い間でしたが、とんでもない職場で働いたおかげで、「今ある幸せを日々実感することができているのではないか?」と思う程です。

今は心穏やかに暮らすことが出来ています。

「あの時に勇気を出して辞めて良かった」と、心からそう思います。

ブラック企業は一刻も早く辞めるべき

もしあなたがブラック企業で働いているのなら、一刻も早く辞めるべきだと思います。

年齢や職歴などを考えると、全ての人が一概にそうであるとは限りませんが、少なくとも私は退職して本当に良かったと思えています。

私の場合、一度もお給料をもらうことなく退職したため、年度末にある源泉徴収などの手続きも必要ありませんでした。

まだ働いていた時に、以前に勤務していた人が給与証明書などを取りにきたことがありました。

その時の院長の態度が最悪で、かつ書類を渡すのにかなりの時間がかかっていたため、「あんな思いはしたくない!」と思っていたのです。

長く働けば働く程、手続きや引き継ぎなどにかかる時間は多くなります。

無用な手間ができるだけかからないよう、退職は可能な限り早くすべきだと私は思います。

短い間でしたが、「ここまでひどい職場はなかなかないのでは?」と思える程の職場でした。

皆さんも、ブラック企業は早く抜け出してください。

管理人の一言

町の歯医者さんが、ブラック企業というイメージはあまりありませんでした。

しかしMさんのように実際に働いてみると、ブラックな一面が見えてくるのですね。

歯科医院は、歯科医師がオーナー兼社長のワンマン経営なところが多いです。

その経営者である院長の性格・資質が最悪だと、ブラック歯科医院となってしまうのですね。

それにしてもMさんが働いていた歯科医院のブラック度合いはひどいです。

求人票と全く違う勤務実態は、完全に労働基準法違反です。

社会保険もなく国民健康保険への加入を強制したり、8時間勤務を残業手当もなく12時間勤務に一方的に変更するのは、ブラック企業以外の何物でもありません。

さらに法律違反の業務をさせられると、良心の呵責からの精神的なストレスがとても大きいです。

しかも退職を告げると、脅迫まがいで引き止めてくるのはかなりヤバいですよね。

Mさんは2週間でブラック歯科医院を辞めましたが、早く抜け出して正解だったと思います。

ブラック企業に入社してしまったら、我慢して続けるか、辞めるかの二択しかありません。

我慢して続けても、いつかは心身に異常をきたしてしまうことでしょう。

そう考えると、ブラック企業に入社してしまったら早目に辞めることを決断したほうが賢明ですね。

世の中にはたくさんの企業があります。

ホワイト企業で明るい生活を送っている方もたくさんいます。

今は転職が有利な時期なので、ホワイト企業に転職することも十分に可能です。

ぜひブラック企業を抜け出して、ホワイト企業で明るい未来をつかんでくださいね。

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