「残業代が出ない介護施設の相談員を辞めたい・・・」
介護関係の仕事は、給料が安く仕事がきついことがよく知られています。
介護士だけでなく、相談業務を担当する生活相談員の仕事もいろいろな苦労がありますよね。
今回体験談を寄せてくれたUさんも、介護施設で相談職の仕事をしていました。
しかしその会社は残業代の一切出ないブラック企業だったのです。
給料がもともと安いうえに残業代が出ないとなると、きつい介護職を続けることは難しいですよね。
Uさんは、約4年で会社を辞める決断をしました。
それではUさんが、残業代が出ないブラック介護施設の相談員を辞めた体験談をご覧ください。
残業代が出ないブラック介護施設相談員を辞めた体験談
- 介護関係のブラック企業に入社
- 残業代が一切支払われない
- 退職を躊躇するも自分のために辞めました
- 自分の選択に自信を持ってください
介護関係のブラック企業に入社
私は神戸に住んでいる30歳男性Uと申します。
仕事は介護関係の相談職として、現場と家族、他事業所などとの調整役として勤めておりました。
そのブラック企業に入社したのは、今から約5年前です。
介護関係はブラック企業が多いとよく言われますが、私の会社もブラック企業でした。
その頃の自分は、働いていた会社を辞めて約1ヶ月間ゆっくりしておりました。
お金もだいぶ無くなってきたので、ちょっと焦ってその介護関係の会社に就職しました。
その会社には、約4年間勤めていました。
ブラック企業だと気付いたのは、働きだしてからすぐのことです。
朝の出勤時間が、まずは会社から面接時に言われていた時間と違う点が気になりました。
8時半から始業と聞いていたのですが、同じ部署の方から「8時前には出勤するように」と言われました。
もちろん早く出勤した分の手当ては付きません。
始業時間よりも早く出勤しなければいかないのは、納得いきませんでした。
残業代が一切支払われない
この就業時間の定めには、強い違和感を持っていました。
実際の就業時間と出勤しなければいけない時間が、大きくズレていることからおかしいですよね。
また夕方や夜のサービス残業もほぼ毎日のようにあり、月に約50時間近く時間外勤務はしていました。
しかしながら、残業代は1円たりとも出たことはありませんでした。
いってみれば、月に50時間分もただ働きをしていたということになります。
ブラック企業は残業代を支払わないとよく言いますが、私の会社もこの点がブラック企業そのものでした。
またお金の問題だけでなく、上司があまりにも知識などがなかったことも、大きなストレスを感じる要因の一つとなっていました。
上司はほぼ全てのことで知識がなく、またそれを得ようともしていなかったため、仕事上の責任が全て私に来ていました。
パワハラとまではいきませんが、何かこの会社で信用、信頼できる人間がなかなかいないことに気づきました。
給料が安く残業代ももらえない上に、自分に大きな責任がのしかかってくるということは、割に合いません。
このような事情から、働き始めてから4年ほど経過したとき、会社を辞めることを決意しました。
退職を躊躇するも自分のために辞めました
退職前には、
「自分が辞めると他の一緒に勤めているは人に迷惑がかかるなぁ。」
「他事業所さんにも迷惑がかかるなぁ」
と思っており、辞めることを躊躇する気持ちも大きかったです。
しかし時間と収入の安定、また自分自身の成長のためにも、「私が働くべき場所はここではない」と思い退職しました。
案外周りの方は、そのような悩みや考えを理解し共感してくれる方も多くいました。
仕事関係で付き合いのあった人に退職することを話をしたところ、その会社で働くことを勧誘され、転職することとなりました。
その会社では、きちんと休みも確保されており、また仕事の面でも成長できる環境でありました。
またかつての職場とは違って、懇切丁寧に指導してくれる先輩もいます。
前職では、自分のことよりも会社や職場のことを優先してきました。
しかし安い給料で過度の責任を負わされるのは、ストレスが大きいです。
今度は、周りのことを思うより自分のことを第一に考えようかと思います。
自分の選択に自信を持ってください
自分の経験を通じて考えると、ブラック企業を辞めるかどうかについて結局は、自分で考えて自身の正解を出す以外はないと思います。
何が正解かはわかりません。
次に行く企業、会社がすべてホワイトかはわかりません。
ブラック企業を辞めて良かったと思えるかはわかりません。
この点は揺るがないというものを一つ作り、その想いをどの選択が叶えてくれるかを考えればと思います。
実際に昭和の日本とは違い、一つの企業で何十年も働くことが絶対ではない時代です。
だからこそ多様性のある考え方を身につけなければならないと思います。
結局は、自分の選択に自信を持って進むしかないですよね。
決断の前には、必ず周りの状況をゆっくり考える必要もあります。
感情的に会社を辞めてしまうのではなく、冷静に判断することも大事になるでしょう。
会社を辞める前に、まずは転職活動をするというのも一つの選択肢になりますよね。
転職活動をして、いい会社を見つけてから辞めるというのもいいと思います。
とにかく後悔だけはしないように、自分の選択に自信を持って前に進んでいってくださいね。
管理人の一言
介護関連の仕事は、とても大変です。
大変なのに給料が安いので、離職率が非常に高い職種となっています。
きつい仕事でも、給料が高ければ我慢することもできます。
しかしきつくて給料が安いと、結局は辞めるという選択肢を取らざるを得ませんよね。
Uさんの勤務していた介護関係の会社は、残業が一切出ないというブラック企業でした。
サービス残業をさせるブラック企業は、本来は従業員に支払うべきお金をだまし取っているに等しいです。
給料が安い介護職で働いているうえに、残業代も出ないとなると、そんな会社はいつか辞めざるを得なくなってしまいます。
Uさんは辞めるときに、同僚に迷惑がかかることを懸念していたそうです。
確かに一生懸命働く人ほど、会社を辞めた後を心配してしまうこともありますよね。
しかし最終的には自分自身の将来を一番に考えて、行動しなければなりません。
ブラック企業に尽くしたところで、いつ使い捨てにされるかわかりませんからね。
今ブラック企業を辞めようか迷っている方は、まず一番に自分のことを大切にしてください。
自分を信じ、自分の選択に自信を持って前に進んでいきましょう。