IT企業に入社して、テスターとして働いている新人は多いですよね。
客先常駐で、テスターの仕事をしなければならないこともよくあります。
今回体験談を寄せてくれたT爺さんは、IT企業に入社してテスターとして客先常駐で働いていました。
しかしその会社はノルマが厳しく、月200時間超もの残業をさせることもあるブラック企業でした。
徹夜を週に2度、3度と繰り返すと、常に頭の中がぼんやりとしているような状況になってしまいますよね。
心身共に疲弊して、まともな生活が送れなくなってしまいます。
そんな過酷な労働条件で働いていたT爺さんが、会社を辞めた体験談を今回はお知らせします。
ブラックIT企業で残業に苦しんでいる方は、ぜひ参考にしてください。
客先常駐テスターとして月200時間の残業をさせるブラック企業を辞めた体験談
- 入社半年でブラックIT企業だと判明
- 月200時間を超える残業も
- 比較的短い期間で再就職できた
- 視野を広げるのも一つの選択肢
入社半年でブラックIT企業だと判明
34歳の男性、T爺と申します。
私がブラック企業を辞めて、転職をした体験談をお話しします。
私はITの仕事に携わっていきたいという気持ちが強かったので、24歳の時にあるIT企業に入社させてもらいました。
最初は研修やOJTなどを実施しており、社員を大切に育ててくれるIT企業という印象を持ちました。
しかし実際に案件に携わってからはそのような状況は一変してしまい、ブラック企業に入社してしまったことが分かりました。
ブラック企業だと気付いた時は入社して半年ほどの時になります。
当時はノルマとそれをこなすための残業のせいで、心身ともにかなり追いつめられている状況でした。
その為に出勤するのが億劫になってしまい、特に精神的に辛かったことを今でもはっきりと覚えています。
月200時間を超える残業も
入社して半年ほどでブラックに気付いたのですが、当時は尋常ではないノルマが課せられていました。
私は主にテスターとして働いていましたが、夜の10時30分まで働くのが当たり前でした。
更に徹夜も当たり前で、酷い時は徹夜を一週間に3回もしくは4回ほど実施していた時もありました。
月々の残業が200時間を軽く超えてしまった時があり、何としても休みたいという気持ちが強かったです。
あまりにもストレスが発生してしまったので、大量の白髪が発生したほどです。
精神的にもネガティブな状況でした。
客先常駐スタイルで働いていたので、客先の指示に関しては絶対に従わなくてはいけない風潮ができていたのは辛かったです。
多くの社員が、残業や徹夜に悩まされていたことを覚えています。
そんな状況に耐えられなくなり、私は退職することを決意しました。
比較的短い期間で再就職できた
退職してから仕事に追いつめられることは無くなったので、心身ともに苦痛を感じるケースが減りました。
ストレスによって発生した白髪も一気に改善でき、今では黒髪を維持することができています。
転職活動は、「リクナビネクスト」などのインターネット上にある転職サイトなどを利用しました。
再就職するまでに約3カ月ほどかかりましたが、比較的短い期間で再就職できたのでよかったです。
初めて社会人として入社したIT企業がブラックだったので、多少仕事が辛くても免疫が付きました。
この免疫がついたことだけは、ブラック企業で働いてよかった点だと感じています。
今はまた同じような状況が発生しないように、慎重に案件やプロジェクトを選択するように心がけています。
視野を広げるのも一つの選択肢
もしブラック企業に入社してしまったら、心身ともにボロボロになるので、一日でも早く辞めた方がいいと個人的に思います。
その理由として、心身ともに良い状態を維持できないと本来のパフォーマンスを発揮できないからです。
本来のパフォーマンスが発揮できないと、仕事でミスを犯したりすることもあります。
心身の疲れから、どんどんと悪循環が続いていきます。
案件やプロジェクトでたまたま残業が増えてブラックになってしまった時など、我慢したほうがいい時もあります。
短い期間で案件やプロジェクトが終了する可能性もありますからね。
ここを乗り切る事ができれば、一回り成長した人材としていろいろな場面で活躍できる可能性が生まれるからです。
ただ通年でノルマや残業がひどいブラックだったときは、我慢することはおすすめできません。
一時的なブラックには耐えることができますが、永遠に続くブラックには人間耐えられませんからね。
いつか何らかの病気になるか、うつ状態になってしまうでしょう。
ブラック企業で働かなくても世の中には優秀な企業がたくさんあるので、視野を広げるのも一つの選択肢です。
ブラック企業で働いていると、どうしても視野が狭くなってしまいます。
転職活動をして、外の世界を見るというのは大事なことになるのではないでしょうか。
管理人の一言
IT企業で働くSEなどのITエンジニアは、とても残業の多い大変な仕事です。
特に客先常駐で働くSEは、実質的には請負や派遣と変わらない待遇であることが多いので、ストレスも非常に大きいです。
T爺さんは客先常駐でテスターとして働いていましたが、ノルマと残業のために白髪になってしまうほどのストレスだったのですね。
月200時間の残業は、はっきり言って無茶苦茶な残業時間です。
過労死ラインが月80時間なので、その2.5倍もの残業をしていたということになります。
確かに客先常駐SEは、その案件を期間内に終わらせるために残業をしなければならないことがあります。
しかし月200時間の残業は、どう考えてもブラックすぎます。
過労死をしてしまっても、何らおかしくない残業時間です。
もしこのような残業を課すブラック企業で働いているのなら、早く辞めたほうが絶対にいいです。
物事には限度というものがあります。
月200時間の残業は、限度が越えていますからね。
T爺さんのおっしゃるように、過酷な残業をこなすと免疫が付くという点もありますが、心身が壊れる危険性のほうが大きいです。
世の中はブラック企業ばかりではありません。
なかには、社員のことを考えてくれるホワイト企業もたくさん存在しています。
ブラック企業に破壊されてしまう前に、ぜひ転職活動を始めてください。
転職活動をすることによって視野を広げることができます。
今当たり前と思っている世界が、当たり前ではないことに気付かされることもよくあります。
ブラック企業からは早く脱出して、未来のある会社で働いてくださいね。