適職診断といっても、さまざまな種類があります。

ごく単純なものから、複雑なものまで玉石混淆といってもいいでしょう。

今回は適職診断の種類について説明していきますのでご参考にしてください。

「矢田部・ギルフォード性格検査」とは

「矢田部・ギルフォード性格検査」という適職診断・職業適性検査があります。

これは通常Y-G性格検査とも呼ばれているもので、J.P.Guilfordらが開発した検査を、日本の矢田部達郎氏らが日本人にあったものに作り変えたものです。

2015年10月14日に放送されたフジテレビ「ホンマでっか!?TV」で取り上げられたことでも有名になりましたね。

D尺度(抑うつ性)
C尺度(回帰的傾向)
I尺度(劣等感)
N尺度(神経質)
O尺度(客観性)
Co尺度(協調性)
Ag尺度(攻撃性)
G尺度(一般的活動性)
R尺度(呑気さ)
T尺度(思考的外向)
A尺度(支配性)
S尺度(社会的外向)

など12の尺度から、各10問で計120問の質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3通りで答え、「情緒特性」「人間関係特性」「行動特性」「認知特性」の4つの特性について受験者の特徴を判断する

これは適職診断というよりも質問紙形式の性格検査なのですが、簡単な検査で性格が判断できるという利点があります。

ただ回答の仕方によっては、答えが恣意的に変えられてしまうという欠点もあるので注意が必要です。

自分の性格を客観的に知るために、利用してみてもいいのかもしれませんね。

GAB(ギャブ)とCAB(キャブ)

GAB(ギャブ)という適職診断・職業適性検査は、「パーソナリティ」、「知的能力」、「統率力」、「忍耐力」を中心に検査をするもので、いろいろな職業に対応しています。

新卒採用の総合テストとしてよく利用されます。

CAB(キャブ) という適職診断・職業適性検査は、「知的能力」、「パーソナリティ」、「忍耐力」など9項目からなり、コンピューター関係の職業適性検査となっています。

GAB(ギャブ)やCAB(キャブ)は、日本エス・エイチ・エル(SHL社)が作成、販売している採用テストになります。

これらのテストは、大手企業における採用Webテストで使用されることがよくあります。

SPI検査に次いで利用されているWebテストとしてよく活用されていますので、転職先がGAB/CABを利用している場合は対策しておく必要もあるでしょう。

SPI検査

SPI検査は、有名な適性検査ですね。

リクルートマネジメントソリューションズが提供している適性検査です。

Synthetic Personality Inventoryという略で、これは日本語で「総合人格評価」を意味します。

SPI検査は、多くの企業で採用されている適職診断・適性検査なので、書籍などもよく販売されていますね。

SPI検査は、国語・数学による能力適性検査と性格適性検査から構成されているのですが、現在は改良されたSPI2やSPI3が主流となってきています。

SPIが改良されたものがSPI2、SPI2が改良されたものがSPI3なので、現在SPIの対策をする場合はSPI3の対策をしておけばいいでしょう。

SPIは基本的には対策をしなければならないという性格のものではないのですが、SPIの結果で就職や転職の合否に影響が出る以上、一定お対策をしておく必要があるのは否めません。

一方で提供しているリクルートでは、SPIの対策は意味がないと公表しています。

2016年に実施された最新の検証実験により、SPI3の得点が対策本の効果によって、大きく上昇することはないと結論付けられました。対策本による準備を行ったグループと何も準備していないグループの両方に受検してもらったところ、両者の得点に有意な差は認められませんでした。

とはいえ、まったく対策をせずにSPI試験に臨むのは無策すぎます。

転職サイトのリクナビNEXTでは、SPI開発部監修のもとSPIを徹底解説した「SPI公式ガイド」を公開していますので、SPI試験についてきちんと理解しておくことは必要となりますね。

最低限の対策をして、転職に臨みましょう。

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