よく「転職すると年収が下がる」と言われていますよね。
転職の理由には「給料が安い」「仕事がきつい」などいろいろありますが、今の会社より年収がダウンすることはできれば避けたいものです。
この「転職すると年収が下がる」という噂は本当なのでしょうか。
「転職すると年収が下がる」に根拠なし
- 転職しても年収が下がるわけではない
- 若いほど転職は有利!
- 35歳以上でも2年目では年収アップ!
転職しても年収が下がるわけではない
2017年1月5日の日経電子版に興味深い記事がありました。一部引用します。
企業は就業者の給与を上げようとしている。加えて、先に見たように、転職者も賞与支給がある正社員については、転職2年目から半数前後の人が、転職前よりも年収が10%以上アップしている。しかも、それは45~54歳の高い年齢層でも同様だった。「転職すると年収が下がる」という根拠のない先入観に惑わされないようにしたい。
日本は長らく終身雇用・年功序列賃金の日本型経営システムだったので、どうしても転職は不利と考えられていました。
しかしグローバル社会が進んできた現代では、転職が不利にならない社会に変換してきているのですね。
やはり若いほど転職は有利に
先の記事をもう少し詳しく見てみると、やはり若い年代ほど転職で年収がアップしています。
転職1年目での年収比較では、15~24歳、25~34歳で10%以上年収がアップした割合のほうが、10%以上ダウンした割合よりも多かったです。
これを見ると、若いうちはあまり一つの会社にこだわる必要がないということがわかりますね。
ブラック企業で我慢し続けて働いている20代の方などは、自分が搾取されているだけだということに早く気づいてください。
搾取されるぐらいなら、転職したほうがよりよい人生を送れる可能性が高くなるということです。
もちろんキャリアアップとして転職することも、必要以上に恐れる必要はないということになりますね。
35歳以上でも2年目では年収アップ
それでは中高年と呼ばれる35歳以上の転職はどうなのでしょうか。
このデータを見ると、35歳以上の転職も年収ダウンをそれほど恐れる必要はないという事実がわかります。
転職2年目の年収比較を見ると、15~24歳、25~34歳と同様に、35~44歳、45~54歳でも10%以上年収がアップした割合のほうが多くなっています。
どうしても人間は先入観にとらわれてしまいます。
実際に、中高年の転職は年収ダウンの危険性が高いという先入観を持っている方は多いでしょう。
しかしデータからは、十分に年収アップの可能性が高くなるという結果が出てるのですね。
確かに35歳以上になると結婚をしていることも多いですし、なかなか転職に踏み切れないという方は多いでしょう。
ただ、35歳から65歳までの30年間も今の会社で働き続けることはできないと感じるのなら、できるだけ早く転職をしたほうが、より良い未来が訪れる確率が上がるのではないでしょうか。
転職先は若ければ若いほど多くあるのは事実です。
今の会社での自分の未来に不安を感じているなら、できるだけ早く転職活動を始めてみるのも一つの方法になるでしょうね。
転職のリスクを低くするには
それでは転職のリスクを少しでも低くするにはどうすればいいのでしょうか。
- 今の会社で働きながら転職活動をする
- スケジュールをしっかりとたてる
- 転職しないという選択肢も残しておく
今の会社で働きながら転職活動をする
今働いている会社を退職してから転職活動を始める方も多いです。
しかしそれはお勧めできません。
会社を退職するということは、いったん無職になるということですよね。
体験してみて初めて分かるものですが、無職の状態はかなり精神的にきついものです。
「毎月の給料がない」
「転職先を見つけないとというプレッシャー」
「家族の視線」
などの理由から、精神面での焦りが出てきます。
また当然ですが、収入がないので金銭面での負担も大きいです。
このような理由から、在職中に転職活動をして内定を獲得してから退職することが望ましいのですね。
まずは転職サイトに登録
転職しようかどうか考えた時、まずは転職サイトに登録することから始めることをお勧めします。
転職サイトでは、いろいろな求人を簡単に検索して見比べることができます。
自分の働いている業界の他社や、異なる業界の企業など、まずはいろいろな求人を見ることから始めましょう。
何か行動を起こさないと、一生そのまま何も変わることはできませんので、ぜひ行動してください。
スケジュールをしっかりとたてる
転職サイトでいろいろな企業を調べて転職を決意したら、きちんと今後のスケジュールを立ててみましょう。
一般的に、転職活動の開始から終了までの期間は3ヶ月~半年程度になります。
応募企業も1社・2社だけでなく、やはり5社~10社ぐらいが現実的な数になります。
また転職が内定した後の退職の時期も考えなければなりません。
有給休暇も消化しておきたいし、できればボーナスをもらった後に退職したいですよね。
業務の引継ぎの期間も考えなければなりません。
最もいい方法は、逆算してスケジュールを立てることです。
例えばボーナスをもらった後の7月に退職するなら、その半年前から転職活動を始めることで余裕をもった日程となります。
闇雲に転職活動をするのではなく、しっかりとスケジュールを立てて転職活動をしましょう。
転職しないという選択肢も残しておく
転職活動を始めたからといって、必ず転職しなければいけないわけではありません。
もし自分自身が納得いく転職先がなければ、転職しなければいいのです。
転職活動を始めると、今の会社のいいところ・悪いところがよりよく見えてくることがあります。
「意外と待遇がよかったんだな」
「意外とやりがいのある仕事だったんだな」
と感じるならば、そのまま今の仕事を続ければいいのです。
転職活動をすることで、現状の不満がそれほどでもなかったと感じ、今の会社でやり直してみようと決意できることもあるのですね。
転職活動は、必ず転職しなければならないものではないということを覚えておいてくださいね。
転職する意志が固い時はエージェントを活用する
- 転職エージェントを利用するメリット
いろいろな手続きを代行してくれる
相談しながら転職活動を進めることができる
非公開求人に応募が可能
転職のプロなのでマッチングが上手
「絶対に転職するんだ」
という固い決意があるときは、転職エージェントの利用をお勧めします。
「リクルートエージェント」など、いろいろな転職エージェントサイトがありますよね。
エージェントを使うメリットとしては、
・いろいろな手続きを代行してくれる
・相談しながら転職活動を進めることができる
・非公開求人に応募が可能
・転職のプロなのでマッチングが上手
という点があります。
「転職しようかどうか迷っている」という段階では、転職エージェントの利用はお勧めできません。
しかし転職する意志が固い時は、上手にエージェントを活用してください。
これだけのことをしてくれて、こちらは無料で利用することができます。
正直、使わなければ損といってもいいシステムです。
転職エージェントサイトには無料で簡単に登録できるので、上手に活用してくださいね。