今年2018年は、派遣切りの被害に会う方が続出するのではと懸念されています。

現在派遣社員として仕事をしている方は、「派遣切り2018年問題」についてしっかりと理解しておきましょう。

しかし逆に考えると、「派遣切り2018年問題」は転職のチャンスであるともいえます。

これを機に、正社員への転職を考えてみてはいかがでしょうか。

正社員へ転職するチャンスにしましょう

2018年は、大量の派遣社員・契約社員が雇止めに合う可能性があります。

これは派遣で働いている方にとっては、非常にピンチです。

しかしこのピンチは、正社員に転職するチャンスに変えることのできる機会なのかもしれません。

雇止めになってしまう前に、正社員として転職するために行動してみませんか。

まずは派遣切り2018年問題についてお話しします。

派遣切り2018年問題とは

まだそれほど世間では騒がれていませんが、今後に社会的な問題になる可能性があるのが「派遣切り2018年問題」です。

派遣切り2018年問題とは、その名の通りに派遣社員が、2018年に大量解雇されるのではないかという問題です。

2015年の改正

なぜこのような事態が起きると危惧されているのかというと、2015年9月の改正労働者派遣法の施行が原因になります。

2015年9月に、

秘書や翻訳など政令で定められた26の業務の派遣期間を、一律3年に限る改正労働者派遣法が施行

されました。

この改正労働者派遣法では、3年を超える派遣社員に対して企業は、雇用安定措置を取らなければならないことを定めています。

雇用安定措置の一つとして、派遣先への直接雇用の依頼があり、これは簡単に言うと「正社員にしなさい」というものです。

そして、2015年9月から2018年の9月で丸3年を迎えます。

その時に企業は、派遣社員を正社員とするか、契約を打ち切る雇止めをするかを実質的に迫られます。

これにより、企業が2018年8月までに派遣切りを行うのではないかと危惧されているのです。

2013年の改正

さらに深刻なのが2013年に施行された改正労働契約法です。

2013年4月に「労働契約法」が改正されました。

この改正では「無期転換ルール」が導入されました。

無期転換ルールとは、

同一の企業との間において、有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたとき、派遣社員や契約社員が申込をすることで、無期労働契約に転換できる

というものです。

簡単に言えば、同じ企業で通算5年間派遣社員として働くと、正社員にしてもらうことを要求できるということですね。

これは一見すると、5年間派遣で働くと正社員になれる素晴らしい制度のように思えます。

しかし企業とすれば、できるだけ給料の安い派遣社員のままでいてもらいたいというのが本音です。

そこで企業は、5年を迎える前に派遣社員との契約を打ち切るという手段に出る可能性があるということです。

この法律は2013年4月に施行されたので、今年の2018年4月以降順次適用されていきます。

とすると、2018年3月に契約を打ち切られる「派遣切り」された方が大量に出る可能性があるのですね。

2013年4月以前から同じ企業で派遣として働いている方は、注意してください。

正社員として転職を考えるべき

最初にお話ししたように、企業側から雇止めにされるのを待っている必要はありません。

2018年に派遣切りされる可能性のある方は、以下の5つの内、どれかの行動をしなければなりません。

1.今の企業で正社員になる
2.今の企業で派遣社員のまま働く
3.別の企業で派遣社員として働く
4.別の企業で正社員として働く
5.仕事をしない

1番の、「今の企業で正社員となるの」というのが一番いいことですが、先手を打たれて派遣切りされてしまう危険性は大きいです。

2番の、「今の企業で派遣社員のまま働く」というのは、企業側が「無期転換ルール」を恐れるために、こちらも先手を打たれて派遣切りされてしまう危険性が大きく現実的ではありません。

3番の、「別の企業で派遣社員として働く」では、仕事探しも大変ですし、また3年後や5年後に派遣切りされる危険性があります。

5番の、「仕事をしない」では、収入がなくなってしまうので食べていけません。

そこで4番の、「別の企業で正社員として働く」という選択肢を取ってみてはいかがでしょうか。

正社員として転職できれば、不安定な地位から安定した地位に自分を変えることができます。

正社員に転職すべき理由

正社員に転職すべき理由として、現在の景気状況があります。

今は人手不足で転職のチャンス

なぜ今、正社員に転職することをお勧めするかというと、

「景気が回復してきて人手不足の業界が多い」

からです。

2017年12月の求人倍率は、2.87倍となっています。

まさに転職するには今がチャンスなのですね。

2020年の東京オリンピック後には、また景気が悪くなるのではないかと危惧されています。

景気が悪くなると、2011年以降問題になった派遣切りも多くなることが予想されます。

景気のいい今が、正社員として転職しておくチャンスなのですね。

はっきりいって、景気はいつ悪くなるかわかりません。

リーマンショックのように、いきなり景気が悪くなることはよくあります。

北朝鮮問題が急展開し、いきなり景気が悪くなることもあり得るのです。

景気がいい今のこのチャンスを逃さないでください。

派遣として働きながら転職活動もできます

派遣から正社員への転職に二の足を踏む方は、

「本当に転職できるのか?」
「無職の状態が続くのではないのか?」

という不安から、転職へと踏み切ることができないのではないでしょうか。

そんな方は、今の派遣社員として働きながら転職活動をすればいいのです。

別に働きながら転職活動をしても、違法でもなんでもなく問題はありません。(会社に話す必要はありません。)

働きながら転職活動を始めて、内定をもらったのちに今の派遣先の会社を辞めればいいのです。

そうすれば、辞めてすぐ別の会社に正社員として働くことができるので、無職になる危険性もありませんよね。

働きながら転職活動はできるの?

働きながら転職活動をすることは、十分に可能です。

まずは転職サイトに登録

まずは「転職サイト」に登録して、使い方になれると同時に、どのような正社員の募集があるのかを確かめてください。

多くの求人募集があるので、驚かれると思います。

今は転職サイトを使って転職活動をするのが当たり前なので、まずは無料登録することから始めましょう。

最初は、ほとんどの人が利用している転職サイト大手の「リクナビネクスト」と「マイナビ転職」に登録すればいいでしょう。

転職エージェントを利用するという方法も

転職についてわからないことだらけという方は、転職エージェントサイトを利用するという方法もあります。

転職エージェントサイトでは、転職のプロであるエージェントにいろいろな相談をしながら、転職活動を進めていくことができます。

非公開の企業を紹介してくれたり、いろいろな手続きを代行してくれたりもするので、忙しい方には非常に便利です。

転職活動は3か月程度必要です

あと数ヶ月もすると、2018年派遣切り問題がニュース番組などでもクローズアップされてくるでしょう。

転職活動は、最低でも3か月程度は必要となります。

雇止め、派遣切りされてから転職活動をするのではちょっと遅いです。

無職の期間が出てしまいますからね。

無職の期間を作らないように、できるだけ早く転職活動を始めてください。

今後、大量の雇止めされた方が転職市場に来た場合、転職の競争率が上昇してしまう可能性が高いです。

競争率がまだ高くない今すぐに、転職活動を始めてくださいね。

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