新卒入社してブラック企業に入社した時でも、「1年間は我慢して辞めないほうがいい」と言われることがあります。
ブラック企業に入社したことが判明したら、基本的には退職して再就職をするべきです。
しかしその時期については、確かに悩ましいところです。
「1年間我慢したほうがいいのか」それとも「すぐに辞めたほうがいいのか」それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
新卒1年目でブラック企業を退職するメリット・デメリット
私自身の結論としては、
- 新卒でブラック企業に入社したことが判ったら、辞める決断をするべき
だと考えています。
しかし確かに1年以内の退職はメリット・デメリットがあることも事実です。
新卒1年目での退職は、やはりプラスにはなかなかとらえてもらえません。
例えば、
「やりたい仕事と違う」
「毎日が面白くない」
というような理由で辞めたいのであれば、とりあえず1年間は続けてみるべきでしょう。
しかし、不幸にもブラック企業に新卒で入社してしまったときは、基本的には退職する方向で考えなければいけません。
問題は、1年間だけは我慢してでも続けるかどうかです。
そのメリットとデメリットを見ていきましょう。
1年間我慢するメリット
それでは、ブラック企業で1年間我慢して働くことのメリットをまずは見ていきましょう。
- 1年間我慢するメリット
社会人の経験を積むことができる
転職しやすくなる
雇用保険を受け取れるようになる
ボーナスをもらうことができる
社会人の経験を積むことができる
ブラック企業と言えども、1年間我慢して働けば、それだけ社会人としての経験を積むことができるのは確かです。
入社後すぐに辞めてしまうよりは、社会人としてのマナーやコミュニケーション能力、問題解決力などもアップするでしょう。
また、きついブラック企業生活を送ることで、自然と体力や忍耐力も養われる可能性がありますね。
転職しやすくなる
日本でも、それほど転職が珍しくない社会に変換してきました。
しかし採用の現場では、「すぐに会社を辞めてしまう人間は使えない」という認識を持っている方がいるのも事実です。
我慢して働くことが美徳だという、古い考えを持った方がいるのですね。
そんな採用担当者がいる会社への転職は、やはり1年間我慢したほうがしやすくなります。
もちろんそのような会社ばかりではないですが、現実としてそのような側面も残っているのですね。
雇用保険を受け取れるようになる
自己都合退職の場合に失業給付金(失業保険)をもらうためには、離職日以前の2年間に12ヶ月以上の被保険者期間が必要となります。
雇用保険は、新卒入社から1年間は勤務しないと受け取ることができないのですね。
ブラック企業を辞めて無職の状態になったら、失業手当は重要な収入となります。
1年間我慢すれば、雇用保険を受け取る権利が得られるというのは大きいですね。
ボーナスをもらうことができる
ブラック企業でも、ボーナスが予定されていることはあると思います。
ボーナス支給日は会社によって違いがありますが、6月、12月に通常もらえますよね。
1年間(8か月間)我慢すれば、12月の冬のボーナスをもらうことができます。
また年3回給付の会社だと、1年我慢すれば3月のボーナスをもらうこともできますね。
1年間我慢するデメリット
では反対に、1年間ブラック企業で我慢して働くことのデメリットは何でしょうか。
- 1年間我慢するデメリット
心身が壊れてしまう可能性がある
転職しにくくなるという噂がある
抜け出せなくなる可能性がある
仲間意識がでてきてしまうことがある
心身が壊れてしまう可能性がある
ブラック企業では、
「過度の残業」
「厳しいノルマ」
「上司のパワハラ」
などにより、肉体的・精神的なストレスが非常に大きいです。
1年間このストレスを我慢し続けると、何らかの心身の故障を引き起こす危険性が高いです。
具体的には、体調を崩して自律神経失調症になったり、うつ病になってしまうことがあるでしょう。
いったん病気になってしまうと、なかなか社会復帰が難しくなります。
ブラック企業をクビになり、なおかつ社会復帰の再就職も難しくなるという状況に陥る可能性があるということです。
転職しにくくなるという噂がある
新卒1年以内に会社を辞めると、転職が難しいという噂があります。
確かに、新卒1年以内に会社を辞めた人を快く思わない採用担当者がいることも確かです。
しかし、もちろんそのような古い考えを持った採用担当者ばかりではありません。
現実に、就社すぐにブラック企業を退職しても転職に成功をした人はたくさんいます。
転職しにくくなるという噂は、すべてのケースに当てはまるというわけではないので心配しすぎる必要はないでしょう。
抜け出せなくなる可能性がある
ブラック企業で我慢して頑張るほど、会社はあなた自身をもっと利用しようと考えます。
さらに過酷な仕事を押し付けられたり、休日すらないような環境で働かされることもあります。
こんな時もし辞めたいと申し出ても、はぐらかされ、時には脅されて辞表を受け取ってもらえないということも現実にあるのです。
重要な仕事を任される前に、退職してしまったほうがいいという考え方もあるのですね。
仲間意識がでてきてしまうことがある
ブラック企業では、同僚内に仲間意識が芽生えることがあります。
お互い厳しい労働環境を共にしている仲間として、励ましあわなければ乗り越えていけないのですね。
このような状況では、仕事を長く続ければ続けるほど辞職すると言い出しにくくなることが多いです。
これはブラック企業の一つの策略でもあるのですが、過度の仲間意識を持たせることで、退職を防ごうと考えているのですね。
ブラック企業で働きながら転職活動を始める
以上のように、ブラック企業で1年間働き続けることは、メリットとデメリットの双方があります。
- ブラック企業で働きながら転職活動を始めましょう
内定をもらえばいつでも辞めることができる
転職エージェントを活用すれば忙しくても転職活動できる
内定をもらえばいつでも辞めることができる
私がおすすめするのは、
「ブラック企業で働きながら転職活動を始める」
ということです。
在職中に転職活動をして内定をもらえたら、その時に会社を辞めればいいのです。
ブラック企業で我慢して1年間働き続ける最大の理由は、転職できるかどうか不安だからでしょう。
もし転職先が決まったのならば、その不安はなくなってしまいます。
辞めるか我慢して続けるかの2者択一ではなく、別の会社で働くか我慢して続けるかの2者択一にすればいいのですね。
もし内定が取れたなら、ブラック企業で我慢して働き続ける理由はほとんどなくなります。
まずは転職活動を開始して、働きながら内定を獲得してしまいましょう。
転職エージェントに相談する
ブラック企業は、残業も多いし休日出勤も多いです。
なかなか転職活動の時間が取れないという方も多いでしょう。
そんな時は、転職エージェントを活用すると円滑に転職活動を進めることができます。
転職エージェントに、いろいろな転職の悩みを相談することもできます。
ブラック企業から抜け出すために、できるだけ早く転職エージェントを活用してください。
自分を変えることができるのは自分だけです。
幸せな未来をつかむために、まずは転職エージェントに相談することを始めてください。