運送会社でのトラックドライバーは、働いている会社によってその待遇に大きな違いがありますよね。
運悪くブラックな運送会社に就職してしまうと、安い給料・長時間の残業・休日出勤などの過酷な労働条件から、毎日のようにトラックドライバーを辞めたいと思う日々が続きます。
今回はブラックな運送会社を退職した、28歳Rさんの体験談をお知らせします。
Rさんは退職したら、体と心が解放された気分になったそうです。
ブラックな運送会社を辞めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
運送会社を辞めたいと思った理由
- 仕事自体よりも会社の運営体制に不安が・・・
- アルコールチェックや点呼すらされない
- 辞めることで体と心が解放された
- 自分の苦しまない道を考えて行動してほしい
仕事自体よりも会社の運営体制に不安が・・・
28歳Rといいます。ブラック企業で働いていたことがあります。
私が働いていた会社は運送会社で、私はそこで荷物を10トンまでのせる事の出来る大型トラックを運転していました。
この会社は従業員とトラックの台数が少なく、社員の年齢が高いひとがばかりで若い人材が少ない運送会社でした。
仕事も他の運送会社に比べて少なく、毎月の利益も赤字経営のいつ潰れてもおかしくないような会社でした。
毎日の作業内容は、朝7時半に出勤してトラックに乗って決まったコースを5、6箇所ぐらい周るというものでした。
自分でリフト作業を行い、荷物を工場に届け夜の20時くらいに帰ってきます。
その後自分のトラックを洗車して、自分が今日走ったルートと距離を書いて終わるという、仕事内容自体は単純な作業でした。
仕事自体はそれほどハードなものではなかったのですが、この会社はいろいろな規則を守らないブラックな側面があったのです。
アルコールチェックや点呼すらされない
この会社では、普通のトラック企業が守らなければならない事が全くなされていませんでした。
まず本来トラックの会社は、朝出勤してからアルコールチェックと点呼をしなければなりません。
これは運転手が前日にお酒を飲んでいたかを調べるのですね。
また点呼をする事で、その日の体調を会社に伝えてその日の健康チェックをするという目的があります。
このアルコールチェックと点呼を全くしないという、法令順守の精神がないブラックな会社だったのです。
次に運転手には、「430」という決まりがあります。
これは、4時間に一回の30分休憩を挟まないとダメという決まりです。
この4時間に一回の30分休憩も、まったく守る気配がありませんでした。
このような守らなくてはならない決まりも守らないうえに、有給制度や社員の健康を管理する健康診断すらもありませんでした。
運送会社だけではなく、一般企業同様ならどこの会社でもあるはずの規則すら守られていない会社だったということです。
規則が守れない会社というのは、事故を起こした時のリスクも高いです。
いろいろなリスクを考えると、この会社で働き続けることに不安を感じる毎日となりました。
最終的には、こんな規則が守れない会社を辞めて、別の運送会社で働くことを決心したのです。
辞めることで体と心が解放された
この会社を辞めるときに、上司にはかなり引き止められました。
怒鳴ったりするのではなく、どちらかというと「お前が辞めると会社が成り立たない」というように、情に訴えてくる感じの引き止めです。
もともと従業員が少なく、だれか1人でも辞めてしまうとそのコースに空きができてしまうから、上司も必死で引き止めたのでしょう。
代わりの者もいなく、一日でも休む事になるとその日の仕事すらも契約が遂行できなくなり困るのです。
このような内部事情も分かっていたので、なかなか辞めるという思いを前面にだすことができずにいました。
しかし私には家族もいるので、自分だけで生活をして生きているわけではありません。
勇気をだして辞めると伝えて、何とか退職することを承認してもらった時は、体と心が解放された気分になりました。
「これからは今までみたいな思いをしないですむ」と思う感情と、「ブラック企業の会社から抜け出すことができる」という気持ちからそう思えました。
自分の苦しまない道を考えて行動してほしい
ブラック企業に入ってしまうきっかけは、いろいろあると思います。
私がこの会社に入ろうと思ったきっかけは、お給料がいいという理由だけでした。
この会社には元々知り合いが働いていて、給料の事しか聞いていませんでした。
もっと前からこの会社の事について知り合いに聞いてリサーチしていれば、この会社には入らかったかもしれません。
皆さんは、入社前にしっかりと会社のことをリサーチしてください。
リサーチが甘いと、その会社がブラックかどうかわかりませんからね。
もしも今働いている会社が辛くて辞めようかと迷っている人は、自分がおかれている状況を客観的に判断することをおすすめします。
「自分は今すぐ辞めたほうが心や体にたいしてもいいのか」
「このままブラック企業の営業方針のまま素直に仕事をした方がいいのか」
これらの点を判断した上で、自分の苦しまない道を考えて行動してほしいと思います。
ブラック企業で働いていると、いろいろな苦しみが生まれてきます。
会社で苦しむくらいなら、別の会社で働いたほうが絶対にいいです。
苦しみ続けないように、会社を辞めることも考えてください。
管理人のひと言
トラックドライバーは、体力的にきつい仕事ですよね。
給料が高ければまだ我慢できるのですが、安い給料で長時間労働をさせられるとかなり辛いです。
Rさんの会社のように、法律をまったく守らないブラックな会社で働いていても、使い捨てにされてしまうリスクが大きいです。
もしブラックな運送会社を辞めたいと思ったのなら、早目に転職先を探すことをおすすめします。
ブラック企業で働いていると、体力だけでなく精神面でのストレスも大きいです。
Rさんのように、辞めることで体と心が解放されることでしょう。
健康な体があってこその仕事ですので、まずは健康な体と精神を取り戻してくださいね。