「アパレルショップのブラックバイトを辞めたい・・・」
アパレルショップの店員は、輝いて見えますよね。
しかしアパレル業界は、ブラック企業が多いともよく言われます。
今回体験談を寄せてくれたYさんは、そんなアパレル業界の会社でブラックバイトとして働いていました。
Yさんの働いていたアパレルショップは、ノルマ・パワハラ・サービス残業と、典型的なブラック企業だったようです。
それではYさんが、アパレルショップのブラックバイトとして睡眠障害になるほどストレスを受けた体験談をご覧ください。
アパレルショップのブラックバイトとして睡眠障害になるほどストレスを受けた体験談
- アパレル店のアルバイトとして働きだす
- 目標という名のきついノルマ
- パワハラによるストレスで睡眠不足に
- 退職後はストレスから解放される
- 睡眠不足になるほどのストレスは危険です
アパレル店のアルバイトとして働きだす
40歳女性、Yと申します。
22歳の時、それまで勤めていたアパレル店を退職して、同じ駅ビルの中の同業他社にアルバイトとして就職しました。
当時は「コギャル」が盛り上がっていた時期で、「店にひとり、少し落ち着いた雰囲気の子が欲しい」という理由で、採用されました。
シフト制のアルバイトだったのですが、毎回15分前に出勤していました。
出勤後は掃除をして、品出しをして、駅ビルの開店と同時に「セット販売」を目標とした接客をしながら、乱れる店の商品を整えていました。
仕事が終わったら、店長か副店長とその日の反省点について話し合い、退店するというサイクルでした。
ブラックだと気付いたのは、アルバイトとして就職してすぐで、「予算」のことを「目標」として誤魔化していたことからでした。
目標という名のきついノルマ
「目標」という名の「予算」は、毎日毎日自分で設定しなければなりませんでした。
「目標」を上回っていない日は、「明日は高めに設定して、挽回しなさい」と、必ずプレッシャーをかけられました。
セールの時期でもセールの時期以外でも、サービス残業は当たり前でした。
特にセールの時期は、終業後に顧客に電話をかけるという作業が待っていて、1週間ほど電話をかけて自分の顧客全てに電話がつながらないと、嫌味を言われるほどでした。
また「目標」という名の「予算」は、平日でも10万円、土日祝日は25万円近く販売することを、暗に「ノルマ」として与えられていました。
セールの時期は戦場のようで、小さな店内にほぼ従業員・アルバイトの全員が出勤をして、接客をしていました。
パワハラによるストレスで睡眠不足に
特につらかったのは、店長や先輩のパワハラです。
ある時ディスプレイ台に飾ってある(と思っていた)上下セットのスーツを、店長に声をかけてから借りて接客し、そのままお買い上げいただきました。
その後に売り上げがあったことを報告すると店長は、
「私がフラれてイラッとしてるのに、なにへらへら笑って『このスーツ借りて良いですか?』だよ。マジでイラつくんだけど!」
と、ものすごいにらまれました。
他にも先輩に、「何アイツ!」と聞こえるように言われることも何度もありました。
精神的に追い詰められて、家からバス停に向かう道と途中で、「このバス通りに走って突っ込んだら、仕事に行かなくていいかな・・・」と、考えるようになりました。
ストレスから夜に寝付くことが出来なくて、朝に起きることも出来なくなってきてしまいました。
その後ちょっと体調を崩したのがきっかけで2週間も発熱が長引いてしまい、「これは体も心も悲鳴を上げている」と思ったので、退職を決意しました。
退職の意思を伝える時も怖かったですが、「貴重な戦力が」と言われたので、「その貴重な戦力に、ひどい扱いをするものだ」と思いました。
退職後はストレスから解放される
退職前は寝付けなくて眠れなくて起きられない状態が長く続いていましたが、退職してしばらくしたら睡眠障害の方は改善されました。
何よりも、「あの時間のバスに乗って行かなくていい!」と思う開放感がすごかったです。
駅ビルの中での仕事でしたし、きらびやかに見えるかも知れませんが、「結局は日の目を見ない不健全な環境で働いていたんだな」ということにも気づきました。
退職して心底良かったと思うのは、「目標」という名の「予算」に、毎日毎日頭を悩ませなくて済むようになったことです。
これは本当に気持ちが楽になりました。
頭の中がお金お金と、夢に見るくらいにガチガチに固められていたのが分かりました。
睡眠不足になるほどのストレスは危険です
本来は疲れを癒すための睡眠時間を削ってまで、何かを「しなければならない」という使命(本当は強迫観念)に駆られるようになる前に、辞めてしまった方が良いと思います。
仕事は遊びではないので、「○○しなきゃ」と思いながら進めるのは当たり前です。
しかしそれを私生活にまで食い込ませるようになっては、いけないと思います。
人間は、眠る時間を確保できないと、だんだん精神状態に異常をきたしてきます。
集中力や注意力、善悪までも判断出来なくなっていきますから、私のように「バス通りに突っ込めば、仕事に行かなくて済む」と思うほど追い詰められてしまいます。
そうなる前に即刻仕事を辞めて、「睡眠をとって心を休めて」下さい。
過度のストレスは精神を追い詰めていきます。
自分を傷つけてしまう前に、ブラック企業を辞めましょう。
管理人の一言
ブラックバイトという言葉を最近はよく耳にします。
社員ならともかく、アルバイトにもブラックな仕事をさせる会社が増えてきているのですね。
アパレル業界でアルバイトを希望している方は多いですが、この業界はブラック企業が多いともよく言われます。
Yさんも若いころ、こんなブラックなアパレル企業でして、ノルマとパワハラから精神的に追い詰められてしまいました。
ブラック企業で働いていると、肉体的な疲労と精神的なストレスから、体に異常が出てきます。
Yさんの場合は、睡眠障害となってそれが現れ、「バス通りに突っ込もうか」と考えるほど追い詰められてしまいました。
この時の心の中は、一種のうつ状態になっていたのでしょう。
もしブラックバイトでうつ状態になるほど追い詰められたのなら、すぐにそんな仕事は辞めるべきです。
責任感のある人ほどブラックバイトを一所懸命に続けてしまいますが、さらにうつ状態を悪化させてしまう危険性があります。
世の中にアルバイトはたくさんあります。
また今は雇用環境もいいので、正社員として就職することもそれほど難しくありません。
ブラックバイトをすぐに抜け出して、次の就職先を探しましょう。
ブラックバイトを続けている限り、うつ状態は回復しません。
まずは、体を回復させることを考えてくださいね。