「試用期間だけど、会社を辞めたい。どうすればいいのでしょうか。」

正社員として就職したけれど、3か月程度の試用期間でまずは働くケースがありますよね。

契約社員や派遣社員として働くときに、試用期間を設けられるときもあります。

この試用期間中に、仕事を辞めたいと思ったときはどうすればいいのでしょうか。

試用期間に会社を辞めたいときの対処法を見ていきましょう。

試用期間に会社を辞めたいときの対処法

  • 試用期間中に会社を辞めることは問題なし!
  • 但し基本的に、退職の2週間前に申し入れる必要がある

    上司に直接会って退職の意志を伝えることが理想

    即日退職するには会社の合意が必要

  • 会社を辞める前に転職活動を始めましょう
  • 転職先の内定獲得後に今の会社を辞めることが理想

 

まず最初に、試用期間中に会社を辞めることは特に問題ありません。

会社を退職するかどうかは、本人の自由ですからね。

まずは試用期間中の会社の辞め方についてみていきましょう。

試用期間中の会社の辞め方

  • 直接上司に会って退職を伝える
  • 電話で上司に退職を伝える
  • メールで上司に退職を伝える
  • バックレる

 

試用期間中の会社の辞め方としては、以上の4つの方法があります。

直接上司に会って退職を伝える

一番いい辞め方は、直接上司に会って退職を伝えることです。

退職届を用意しておき、上司に提出すればいいでしょう。

まだ試用期間中なので、業務の引継ぎがなく即日辞めることができるかもしれませんが、通常は数日後(2週間後)に辞めることになるでしょう。

上司に引き止められることもあると思いますが、試用期間中ではあっさりと退職を認めてくれるケースのほうが多いです。

試用期間中なので、こちらもそれほど責任を感じる必要はありません。

気分を切り替えて、次の転職先を見つけましょう。

後ほど詳細に述べますが、できれば働きながら試用期間中に転職活動をスタートさせたほうがいいです。

できるだけ無職の状態が長くならないように、早目に転職活動を始めましょう。

電話で上司に退職を伝える

試用期間中に仕事を辞めたいと思っても、なかなか言い出せないことがありますよね。

そんなときも、本当は直接会って退職届を提出したほうがいいです。

しかしどうしても上司に会いたくないというときは、電話で退職の意志を伝えるという方法もあります。

本来は電話での退職報告は避けたいのですが、どうしても会いたくないのなら仕方がありません。

電話で退職の意志と、後ほど退職届を送付することを伝えましょう。

出社できない理由としては、「病気」を理由にするのが一番スムーズです。

「本来なら直接お伺いして退職をお伝えしなければならないのですが、体調不良のために出社することができません。このようにお電話でお伝えすることになってしまい本当に申し訳ありません。」

と、できるだけ丁寧に誠意をもって連絡をしましょう。

メールで上司に退職を伝える

「直接会うのはもちろん、電話すらしたくない」という方もいるでしょう。

そんなときは、メールで上司に退職を伝えるしかありません。

しかしこれは正直なところ、かなり非常識な行動です。

メールで退職の意志を伝えることは、できる限り避けましょう。

最低限でも、電話で退職の意志を伝えるという努力はしたいですね。

もしどうしても電話も嫌だという場合は、できるだけ丁寧にメールを書くこと、電話すらできないほど体調不良であることなどを伝える必要がありそうです。

バックレる

まったく連絡をせずに辞める、いわゆるバックレるという最終手段があります。

バイトぐらいならバックレてもそれほど問題はないのかもしれませんが、やはり会社員としては問題があります。

ただ、上司に退職の意志を伝えても辞めさせてくれないというときは、バックレることもありなのかもしれません。

ブラック企業に入社してしまったときなど、上司が退職を認めてくれないときが実際にあります。

そんなときは、退職届を郵送で提出したうえで、バックレるというのも一つの方法でしょう。

ただそんなブラック企業に対して、きちんと退職届を内容証明郵便で送付しておくことが必要になります。

後々問題が起きないように、退職届を提出したという証拠を残しておくのですね。

損害賠償を請求される可能性もある?

ネットの噂ですが、「試用期間中の退職で損害賠償請求された」という話があります。

本当に、試用期間中に会社を辞めると損害賠償を請求される可能性があるのでしょうか。

2週間前に申し入れをすれば大丈夫

会社員の退職については、民法にその規定があります。

民法第627条には、

「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」

と規定されています。

簡単に言えば、退職を伝えた日から2週間後に、自動的に会社を辞めることができるのですね。

試用期間は基本的に「期間の定めのない雇用契約」であることがほとんどです。

ですので、退職の2週間前に辞めることを上司に伝えておけば大丈夫です。

即日退職はできないの?

会社を辞めたいと上司に伝えたその日に、即日退職したいと考える方も多いでしょう。

もし会社が認めてくれるのなら、即日退職も可能です。

お互いが合意するのなら、特に2週間前でなくとも大丈夫なのですね。

上記の、「電話で伝える」「メールで伝える」ときも、会社が即日退職を認めてくれれば大丈夫です。

それで退職できます。

しかし会社に「引継ぎのために2週間は出社してください」と言われたら、基本的には出社する必要があります。

もしこの時点でバックレたら、損害賠償を請求される可能性があるということです。

もちろん実際に損害賠償をされることはほとんどないでしょう。

しかし可能性はあるということは覚えておく必要がありますね。

どうしても即日退職したいとき

「会社が即日退職を認めてくれない。でもどうしても2週間も出社したくない」ときは、どうすればいいでしょうか。

これは難しいですね。

民法の規定上は退職の2週間前に申し入れをすることが定められているので、会社の言い分が正しいです。

もしどうしても即日退職したいときは、病院でうつ病など何らかの診断書をもらうしかないでしょう。

病院で診断書をもらえれば、会社に出社できない口実ができます。

会社のほうも、診断書があるのに2週間出社しろとは通常言わないでしょう。

どうしても即日退社したいときは、病院の診断書を添えて退職届を提出しましょう。

診断書を偽造することは犯罪なので、絶対にダメですよ。

会社を辞める前に転職活動を始めよう

試用期間中に会社を辞めるとき、辞めた後に転職活動を考えている方が多いと思います。

しかし、転職活動はできるだけ早く開始したほうが絶対にいいです。

転職は、スタートから内定をもらうまでに3か月~6か月程度は必要です。

もし先に会社を辞めてしまうと、無収入の無職の期間ができてしまいます。

この無職の期間は、できるだけ作らないほうがいいです。

そのためには、試用期間中に会社を辞めたいと思ったら、まずは転職活動を始めましょう。

「リクナビネクスト」などの転職サイトを使えば、働きながら転職活動をすることも十分可能です。

理想は内定を獲得してから、今の会社を辞めることです。

しかしある程度転職活動を進めておけば、内定を獲得する前に会社を辞めても、無職の期間を短くすることができます。

試用期間中に会社を辞めたいと考えた時は、まず最初に転職活動を始めることを忘れないでくださいね。

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