休職中に転職活動をして内定をもらった後に、転職先の会社で休職中であることがばれたらどうなるでしょう。

内定取り消しや解雇などの懲戒処分を科されるのでしょうか。

処分される可能性もあります

  • 内定取り消しや解雇の可能性もあり
  • ばれなければ問題はありません
  • ばれても理由によっては問題なしなことも

 

会社を心身の不調などの理由で休職したとき、職場復帰は難しいと考えて転職活動をすることは珍しくありません。

しかし転職先に休職中であることを隠して、転職活動をしている方が実際はほとんどでしょう。

そのように休職中の転職活動が会社にばれた場合、何らかの処分はあるのでしょうか。

内定取り消しや解雇の可能性もあり

休職中であることを隠して転職先が決まった場合、厳密にいえば「経歴詐称」「職歴詐称」になってしまいます。

では隠していたことがばれたら、内定取り消しや解雇になってしまうのでしょうか。

結論から言うと、それだけで「内定取り消し」や「解雇」なる可能性は極めて低いです。

問題は、今現在きちんと仕事・業務ができているかどうかです。

採用側としては、その人物がきちんと業務をこなせていれば問題がないわけですので、きちんと仕事をしてくれて入れさえすれば解雇される可能性は低いでしょう。

しかしながら、もし業務に何らかの支障をきたしていたとしたら、「経歴詐称」を理由に解雇されたり、自主退職を迫ってくる恐れがあります。

その時にこちら側とすれば弱い立場であるために、なかなか反論することも難しくなるでしょう。

ばれなければ問題はありません

もし転職先で休職中の転職活動がばれなければ、そもそも特に問題が出てきません。

休職中を隠して転職活動をして内定をもらっていた場合、やはりそれは隠し通す必要があるでしょう。

しかし休職していたことがばれることもあります。

どのようなことが原因でばれてしまうのでしょうか。

  • 源泉徴収票からばれる
  • 健康保険組合への照合からばれる
  • 前職の上司・同僚とのつながりでばれる
  • リファレンスチェックからばれる

源泉徴収票からばれる

休職していたことがばれる一番の原因が、「源泉徴収票」です。

源泉徴収票には、その年度の1月1日~12月31日までの給与が記載されています。

休職をしている期間は給与がないので、源泉徴収票に記載された金額が少なくなってしまいます。

金額が少ない源泉徴収票を総務部の職員が見ると、休職していたことがばれてしまうのですね。

転職をすると基本的には源泉徴収票を転職先の企業に提出する必要があります。

1ヶ月や2か月程度の休職ならばれる可能性も少ないのですが、6か月ほど休職していると明らかに金額が不自然になります。

特に長く休職した方は、特に注意が必要となるのですね。

もし長く休職したときは、年度をまたいだ後に転職することをお勧めします。

例えば12月に復職して3月に転職をすれば、源泉徴収票には復帰したのちの1月からの給与しか記載されません。

いつ転職をするかを考えながら、復帰時期・退職時期を考えるといいでしょう。

健康保険組合への照合からばれる

転職後にまたうつ病を発症して休職したときなど、前職の健康保険組合へ照合されることがあります。

同じ病名での2度目の傷病手当金請求は認められていないため、転職前の健康組合に「過去に同一傷病名での支給があったか」を照合するケースがあるのですね。

まれなケースですが、健康保険組合への照合から休職がばれることもあるので注意が必要です。

前職の上司・同僚とのつながりでばれる

同じ業界に転職した場合、転職先と前職に何らかのつながりがあるケースがあります。

例えば、前職の上司と転職先の上司が知り合いということもないとは言えません。

そんな時は、上司通しの会話の中から休職していたことがばれる可能性があります。

もし身近な同じ業界内に転職するならば、休職中に転職活動をしたり、休職を隠して転職したりすることはリスクがあるので注意しましょう。

リファレンスチェックからばれる

リファレンスチェックというものをご存知ですか。

これは外資系に転職した場合によく実施されるもので、転職募集企業が採用する前に、前職の上司や同僚に候補者の経歴や勤務状況について話を聞くことです。

もしこのリファレンスチェックをされてしまうと、休職していたことが完全にばれてしまいます。

リファレンスチェックは多くの外資企業で実施されており、日本の企業でも実施するところがあります。

転職希望先の企業がリファレンスチェックを実施してい時は、きちんと休職の事実を話しておいたほうがいいということですね。

ばれても理由によっては問題なしなことも

  • 仕方のない理由だとばれても問題ないことも
  • うつ病での休職は隠したほうがいいの?
  • 内定後に真実を話すことも

 

心身の不調で休職していたときは、できれば休職の事実を隠しておきたいという気持ちはよくわかります。

しかし休職をしていた理由が、「家族の介護」や「家族の病気」、「勤務中のけが」などのときは、ばれても問題はないでしょう。

というか、そもそもこのような理由のときは、面接でも休職の事実を隠す必要はありません。

「家族の介護や病気」で勤務時間を調節する必要があるのなら、面接でしっかりとその旨を伝えておかないと、転職先でもそもそもうまく仕事ができません。

また「勤務中のけが」だと、けがが治って問題なければ休職の事実がマイナスには作用しないでしょう。

このような仕方のない理由で休職したときは、転職の面接できっちりと説明しておくほうがいいです。

「休職は隠したほうがいい」と思い込まずに、素直に話して誠実な人柄を印象づけるのも一つの方法になりますね。

うつ病での休職は隠したほうがいいの?

仕事のストレスからうつ病を発症して休職する方は多いです。

このうつ病での休職は隠して転職活動をしたほうがいいのでしょうか。

これは難しい問題ですね。

確かにうつ病の事実を面接で隠さずに話すと、マイナスポイントになってしまうことは否めません。

内定後に真実を話すことも

転職活動をして、複数の会社から内定をもらうことができることがあります。

そんな時は、内定後に真実を話してみるという方法もあります。

・うつ病で休業したことがあること
・今はもう回復して問題がないこと(医師の診断書付き)
・御社で仕事を頑張りたいこと

 

を内定後に話すということですね。

真実を話したことによって、内定を取り消される可能性も当然あります。

しかし真実を隠したまま、転職先で仕事を続けるとストレスがたまるのも事実です。

あえて真実を話してこちらの誠実さを見せるという方法もありなのではないでしょうか。

もし複数の会社から内定が出たら、まず一つの会社に真実を話してみるといいのかもしれません。

もし内定を取り消されても別の内定先にお世話になることもできますからね。

いろいろと保険を掛けながら、本当のことを打ち明けるという方法もありますので、一度お考え下さい。

真実を話すか、隠したまま転職するかどうかは、最終的に自分自身の判断です。

自分自身に負担にならない方法を選んでくださいね。

「本ページはプロモーションが含まれています」