「新卒入社した冠婚葬祭業のブラック企業を辞めたい・・・」
冠婚葬祭業は、競争が激しい業界です。
競争が激しいゆえに、毎日の仕事もきつくなってしまいます。
今回体験談を寄せてくれたMさんは、そんな冠婚葬祭業に新卒で入社して、ブライダル部門に配属され働いていました。
しかしそこはサービス残業が当たり前のブラック企業でした。
それではそんなMさんの「新卒入社した冠婚葬祭業界のブラック企業を辞めた体験談」を見ていきましょう。
新卒入社した冠婚葬祭業界のブラック企業を辞めた体験談
- 新卒で冠婚葬祭業のブラック企業に入社
- 新人でもサービス残業は当たり前
- 鬱になっていたかも・・・
- 会社を辞めてから転職活動をしました
- 「ここよりマシな企業がたくさんある」と気づいてください
新卒で冠婚葬祭業のブラック企業に入社
35歳の女性、Mと申します。
私が大学を卒業して新卒で入社した会社が、ブラック企業でした。
そこは冠婚葬祭業をしており、私はブライダルの方に配属になりました。
お客様が来店されると会場の案内をしたり、ブライダルフェアの企画や手配をするという仕事です。
結婚式が入っている日は、ゲストの案内やサービススタッフとして働きました。
とにかくお客様が館内にいる間は帰れなかったため、毎日残業するのが当たり前になっている状況でした。
ブラックだと気がついたのは、入社して半年が過ぎた時でした。
新人でもサービス残業は当たり前
最初は研修名目で色んな部署に配属されたのですが、新人でも残業は毎日ありました。
残業が毎日平均3、4時間あっても、研修期間なので残業代は出ません。
シフト制の勤務ではありましたが、休みの日に会議があると出社しなければいけませんでした。
代休を取ろうとしたら、先に先輩たちが休みの予定を組んでいたため、自分は後回しにされて結局休みを取ることはできませんでした。
また宝石や家電製品などの販売目標があり、それを達成できないと朝礼で名指しされ注意を受けました。
結局そんな仕事に耐えきれず、1年も経たないうちに退職することになりました。
鬱になっていたかも・・・
退職直前は本当に辛かったです。
接客業でしたが、お客様の前で笑顔を作ることが出来ず、出来るだけ表にでないようにしていました。
また、誰とも話をしたくない時期があり、休みの日に部屋に引きこもる生活でした。
退職してからは、気持ちが晴れやかになり笑うことができるようになりました。
あのままあの会社にいたら、鬱になっていたのではないかと思います。
仕事をしていたときは人に会いたくないと思って友人まで遠ざけてきましたが、退職した後はそんな気持ちもなくなりました。
会社を辞めてから転職活動をしました
私は会社を辞めてから転職活動をしました。
ハローワークで求人を探したり、派遣会社にも登録して転職活動をしました。
転職活動は気長にやらないと精神的に大変だと感じていたので、とにかくたくさんの会社で面接を受けて、働く意欲を無くさないように努めていました。
また、正社員以外の短期社員やアルバイトなども積極的に受けるようにしました。
自分の強みは地道に努力することなので、仕事に対する姿勢を見てもらう機会をたくさん作るようにしていました。
「ここよりマシな企業がたくさんある」と気づいてください
私は精神的にも体調的にも辛くなり、一刻も早くこの会社を辞めたいと思って退職を決意しました。
しかしそうなる前に、転職の準備をしておけば良かったと感じています。
自分が働いている会社がブラック企業だと気づいたら、転職を考えたほうが気持ちにも余裕が生まれると思います。
ブラック企業で働いている間にそんな余裕はないと思うかもしれません。
しかし求人を見ているだけでも「ここよりマシな企業がたくさんある」ということに気づくこともできます。
たくさんの企業があると気づくことは、退職する後押しになります。
「気づく」ということはとても大事なことです。
ブラック企業で働いていると、毎日をどう乗り切るかしか考えられなくなってしまいます。
いろいろな求人を見て、世の中にはたくさんの会社があるのだということに気づいてください。
管理人の一言
冠婚葬祭業界は、ブラック企業が多い業界とよく言われています。
仕事がきつかったり、残業が多かったりすることはどの業界でもあるのですが、残業代が支払われないというのはブラック企業といっていいでしょう。
Mさんの場合、研修期間ということで毎日3時間以上の残業をしても、残業代が支払われなかったようです。
しかし研修期間であっても、それが業務の一環なら残業代は支払われなければなりません。
よく研修期間や試用期間は残業代が支払われないと勘違いしている方がいますが、これは間違いです。
業務の一環として残業をしている以上、残業代は支払われなければなりません。
会社が利益を上げる一番簡単な方法が、社員に支払うべき給料を支払わないことなんですよね。
社員にただ働きをさせることでその分は会社の利益になるわけですから、会社にとってはとてもおいしいのです。
しかし私たち社員の立場からすると、「ふざけんな!」と言いたくなりますよね。
世の中にはたくさんの会社があります
Mさんがおっしゃっているように、ブラック企業以外にも世の中にはたくさんの会社があります。
ブラック企業で働いていると、とても視野が狭くなりそんな当然の事実すら考えられなくなってしまいます。
もし「このまま働き続けるとやばいかも」と感じたら、いろいろな求人を見てみることをおすすめします。
今の会社よりもまともな会社はたくさんあるはずです。
まずは「ここよりマシな企業がたくさんある」ということに気付いてください。
そうすれば、「ブラック企業で働き続ける必要はない」と考えることもできるはずです。
ブラック企業で心身が壊されてしまう前に、まずはいろいろな求人を見てくださいね。